乾燥おから さらなる市場拡大へ 巣ごもり生活の健康食材

乾燥おから、いわゆる「おからパウダー」は近年、生産量が増加傾向にある。昨年から今年にかけては、コロナ太りの解消、巣ごもり生活の健康食材として注目され、需要が増している。業界は市場のさらなる拡大を目指し、さまざまな活動を展開する。

おからパウダーは生おからを乾燥させているため、約1か月程度、常温で保存しながら利用できる。キッチンに常備し、さまざまな調理に使用することで、より健康的な食生活をサポートする。

栄養価が高い「スーパーフード」でもあり、普段の食事に加えることで満腹感が得られ、豊富な食物繊維により腸内環境も整えられる。栄養補給、便秘の解消、糖質抑制などが期待でき、昨今は食品ロス低減の観点からも注目されている。

食品用のおからパウダーは1976年頃から生産開始された。2012年頃からダイエット用途でテレビに取り上げられ注目されるようになった。16年にテレビで再び取り上げられると、売場で品薄・欠品になるほどのブームとなった。

18年から大手食品メーカーが市場参入し、市場は急激に拡大。スティックタイプや味付けタイプなどの新商品が開発されて活用の幅が広がり、需要はますます増加。日本乾燥おから協会(石川伸会長)によると、加盟企業の生産量は15年の913tから19年には約3倍の2千817tまで増加した。

最近は、シチューやコロッケ、クッキーなど日常的な料理に利用されるほか、ハンバーグのつなぎや、スイーツを作る際の小麦粉の代用として使用されている。業務用は、惣菜コーナーの卯の花をはじめ、栄養補助食品や練り物、チョコレート菓子やわさび製品の原材料としても利用されている。

さらなる市場拡大に向けて、乾燥おから協会は今年度、「おからをおたからに!」をテーマに掲げ、さまざまな活動を展開している。この一環として、4月8日「おからの日」に公式レシピブック「おからのおかず」を発行した。また、おからの日を記念してプレゼントキャンペーンを展開。そのほか、おからを通じた行政や食育団体との連携や料理教室とのタイアップなど、おからパウダーの普及に向けた活動に注力する。