柿安本店 外食事業、来期黒字化目指す 時流に合う商品を強化

柿安本店は4月19日、都内でアナリスト向けに21年2月期決算説明会を開催した。同期の業績は、売上高372億8千900万円(前年比15.1%減)、営業利益13億1千400万円(同45.9%減)、経常利益15億2千300万円(同39.4%減)、当期純利益2億6千300万円(同82.5%減)だった。

精肉事業が売上高156億7千100万円(0.7%増)、セグメント利益18億2千600万円(6.6%増)と好調だったものの、レストラン事業が売上高23億2千200万円(56.7%減)、セグメント損失8億1千200万円と、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響を受けた。惣菜事業は売上高108億9千500万円(18.3%減)、セグメント利益6億5千400万円(43.1%減)も第3四半期以降は回復。和菓子事業は売上高66億2千900万円(11.0%減)、セグメント利益3億5千200万円(23.3%減)で、食品事業は売上高17億7千万円(19.9%減)、セグメント利益2億1千600万円(39.6%減)だった。

今期、レストラン事業では不採算の整理を実施し、来期からの黒字化を目指す。和菓子事業はドミナントエリアの再構築を実施し、黒字店舗でも立地や将来的な見通し次第では撤退の可能性も示唆した。惣菜は調理工程を一部見直し、厨房設備を導入できない施設への展開に力を注ぐ。

コスト抑制だけでなく、内食を意識した高付加価値製品の開発を強化。精肉事業では小間切れに注力し、ハム、ソーセージのオリジナルブランド展開も強化する。惣菜に関しても、同社の強みである肉関連商品を拡充する方針。

赤塚保正社長は「当社は今年、創業150年を迎える。この1年、営業利益率を重視した経営をしていきたい。特に時流に対応した精肉と食品の強化がテーマで、レストラン事業の立て直しも焦点になる。質を上げることで収益性を高め、今期は来期に向けた土台作りをしたい」と方針を述べた。