存在感増すドラッグストア

食品スーパーにとりドラッグストアの脅威は高まる一方。イオンやヨーカ堂、あるいは地域一番店を厳しい競合相手と見ていた時代はとっくに過ぎ、今や同じ商圏内に出店してきたドラッグの動きから目が離せない。

▼20~30代のこれから家庭を築こうとしている女性をターゲットに、彼女たちの好きなアイスクリームの特売価格をドラッグ以上に設定するスーパーが出てきた。気になるものがどこよりも安く買える印象を持ってもらい、将来のファンを作る戦略だ。

▼かつては多くの日本人が自分は中流に属しているという意識を持っていた。その頃はヨーカ堂が一番の競合店だったが、年収200万円以下で生活する人が10人に1人、6人に1人は相対的貧困に陥っている社会ではドラッグストアの存在感は増すばかり。

▼今、コロナが社会の弱い部分を直撃している。非正規雇用者の増加が深刻な社会問題につながるという問題意識を持てなかった政治の結果でもある。豊かな社会を築くという政治の志しがない限り、目玉カテゴリーを幾つか用意するだけでは焼け石に水の感もある。