今年は何が

感染症対策に軸足を置けば経済活動が制約を受け、経済を優先すれば感染症が拡大する、ということを繰り返した1年だった。

▼ハンマー&ダンス。中長期的な経済への影響を考えれば、短期間に集中的な感染症対策を実施したほうが経済へのダメージは少ない、というデータも出ているが、中途半端な対策を繰り返した結果、感染症は十分に抑え込めず、流行は第4波、緊急事態宣言も今回で三度目となった。

▼この1年、食品産業界も大きな影響を受け続けた。外食産業と業務用がその最たるもので、依然、苦境が続いているが、今月前半から2月期の決算発表が続いた小売も、コンビニ、総合スーパーが苦戦する一方、食品スーパー、ドラッグは増収大幅増益といったように、業態で明暗が分かれた。

▼食品スーパーでも、生活スタイルの変化を受け、時短・即食ニーズで成長してきた惣菜が伸び悩む一方、巣ごもりで生鮮3品が大幅増となるなど、この1年で生活者の志向は激変している。昨年のいま時分、パスタやプレミックス、袋麺、乾麺などが注目を浴びた。一巡した今年は果たして何がどう動くか。興味深い。