井村屋グループ 小豆供給安定で北海道産へ移行進む 20周年「お赤飯の素」も100%に

「あずきバー」「ゆであずき」など小豆商品を多数展開する井村屋グループ(三重県津市)は、小豆の供給が安定してきたことに伴い商品の一部で使用している北米産小豆から北海道産小豆への切り替えを進めている。

今年、発売20周年を迎えた「お赤飯の素」シリーズは3月、「3合炊き」「2合炊き」「赤飯用あずき水煮」を北海道産小豆100%にリニューアル。昨年8月には北海道十勝産小豆「きたろまん」を使用した「北海道パウチゆであずき」「井村屋お餅付きぜんざい」をそれぞれ発売している。

小豆は12年から15年まで豊作が続いた上、需要の低下などから在庫過多になり作付面積を減らしていた。だが、16年に台風の影響で前年比54%減の2万9千500tまで収穫量が減少。その後作付面積を増やし、17年産は5万3千400tまで回復したものの、18年産は再び冷夏や長雨などで前年を下回る4万2千100tに。このため北海道産小豆は価格が高騰、入手困難となった。

同社でも対応を余儀なくされ、19年頃にカナダをはじめとした北米産小豆の輸入量を拡大した。

一方、19年産は5万9千100tまで回復した上、新型コロナウイルス感染症の拡大によって手土産の和菓子需要が減少し、在庫が戻り、価格も安定してきている。

井村屋グループは「北米産は、国産と同じ品種を使って栽培しているため品質に差はほとんどない」としながらも、「北海道産や国産は消費者の信頼が厚く、特に北海道産は人気も高い」として切り替えに踏み切った。

グループでは、複数の業者から仕入れている北海道産小豆を増やしていく予定。