平時も非常時にも乾物を オンラインで活用法伝授 DRYandPEACE

乾物を活用した家庭備蓄の促進に取り組むDRYandPEACEでは、目からウロコのレシピをたっぷり紹介する「乾物マジックマスター講座」をオンラインで連続開講している。

サカイ優佳子さんと田平恵美さんのユニットによるDRYandPEACEは、「乾物で世界をもっとPEACEに!」を掲げる一般社団法人だ。常温で保存できて賞味期限が半年以上ある乾物を家庭備蓄に取り入れることで、ローリングストックが実現しやすくなる点に着目した。これまでに7冊の著書や「乾物大学」などのイベントを通して乾物を防災食に生かすノウハウを発信しており、大きな反響を呼んできた。

東日本大震災から10年を迎え、あらためて備蓄意識が高まる昨今。コロナ禍のもと、買い物回数を減らしながらも栄養のあるおいしい食事を作りたいというニーズも増えている。

乾物は普段から常備しておくことで、平常時の食事にも非常時の防災食としても役に立つ「フェーズフリー」な食材だ。これは、どんなフェーズ(局面)でも使えるモノやサービスが増えれば、意識しなくても自然に備えることができるとの考え方。DRYandPEACEはフェーズフリー協会が認定する「フェーズフリーアクションパートナー」に登録し、こうしたコンセプトによる乾物の普及を進めている。

Zoomを通した今回のオンライン講座でも、フェーズフリーな食材としての乾物の活用法を紹介。テキスト本『乾物マジックレシピ』(山と渓谷社)掲載のレシピ全42種類のマスターを目指す。

参加者も腕前を披露(乾物マジックマスター講座)
参加者も腕前を披露(乾物マジックマスター講座)

3月16日に行われた第5回では、「乾物ニッポン」と題して5品のレシピをレクチャー。このうち「わかめ入り卵焼き」は、卵液でわかめを戻して作るので水が不要。普段のおかずにも、また災害時にも重宝する。「乾燥わかめはもともと塩蔵わかめなので、塩分が含まれている。だから塩は入れなくてもOK」などの役立つ解説とともに調理実演を行った。

また米粉を使うことでカリッとした食感に揚がる「わかめの天ぷら」、豆腐の水分を利用してドライフルーツを戻す「ドライフルーツの白和え」、珍しい菊のり(のし菊)を使った「油麩と棒寒天、わかめの酢の物」、海の幸・山の幸のうまみが詰まった汁に麺をつけて食べる「旨汁うどん」と、乾物の魅力を最大限に生かしたレシピが紹介された。

参加者からも活発に質問が飛ぶ。「油麩を切ると崩れやすい。どうすれば?」との問いに対しては「形を気にせずに済むレシピにすること。よく切れる包丁を使うだけでなく、失敗してもいいくらい余分に買っておき、失敗したものはみそ汁などに入れて」といった実践的なアイデアも伝授された。

講座は全10回。先月30日には「乾物で、インド!」としてカレーなどのメニューを取り上げたのに続き、13日に行われる第7回では「乾物で、イタリア!」。「トマトジュースで戻した煮干しのハーブ焼き」をはじめとしたレシピを紹介する予定だ。

6月16日にスタートする一連の次回講座(受講料6万6千円)のほか、途中参加や単発での受講も可能。課題提出を終えた参加者には修了証が発行され、教室で教えることも可能になる。

なお、詳細はWEBサイト(https://www.dryandpeace.com/)で。