鹿児島茶 生産最盛期に 早い芽伸びも良品多数

鹿児島の新茶取引が早くも最盛期を迎えようとしている。例年より5~6日早いペースだ。早場所の知覧や頴娃などでは「ゆたかみどり」の収穫が先週いっぱいで終わり、荒茶工場のなかには今週中に1番茶の操業を終えるところもある。

鹿児島も今年は、最高気温が20℃を超える日が19日もある暖かい3月となり、懸念されていた遅霜の被害もなく新芽は順調な生育となった。芽伸びが進み過ぎる心配もあったが、生産者は早め早めの摘採や先端部分だけの摘採を心掛け色のりのいい良品が多い。ただ量の心配がないことやコロナで先が読めない不安もあり、平均単価は前年並みか5%ほど安い。上場量は4月6日に100tを超え9日には180t、中間、遅場所の生産が本格化する今週から最盛期に突入する。

茶市場は県外茶商の参加は認めていないが下見は可能で、取引前には拝見場で香りや色を確認する風景が当たり前だったが、コロナで昨年から始まった県外茶商の立ち入り制限は今年も続き、地方の茶市場や茶商、消費地の専門店に直接見本を届けることが増えた。

また、昨年は緊急事態宣言下でなす術のなかった新茶セールだったが、今年は対面販売の厳しさは同じでも、通販やECに力を入れる茶商も多い。昨年夏以降、茶カテキンの抗ウイルス作用が注目され、お茶の消費量は二ケタ近い伸びが続き、右肩下がりに歯止めがかからなかった状況は一変、多少の不安を持ちながらも生産者や茶商の期待は高まっている。