タリーズからブラック徹底追求の微糖コーヒー ブラジル産コーヒー豆100%に“少しだけミルクと砂糖” 伊藤園

伊藤園は「TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)」の旗艦アイテムであるロングサイズのボトル缶「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK(タリーズコーヒー バリスタズブラック)」390㎖の強化策として、微糖のロングサイズのボトル缶を刷新し5日に新発売した。

今年のブランドの方針について、取材に応じた伊藤園の井上信一マーケティング本部新ブランド育成・コーヒーブランドグループ商品チーフは「ボトル缶を強みに、ブラックコーヒーを主軸としていく。ボトル缶の派生品はすべてブラックを基点とし、ブラックに「少しだけ足す」といった考え方やブラックの細分化で取り組んでいく」と説明する。

このブラック中心の考え方のもと大きく刷新したのが微糖となる。商品名を「ブラジル100%CLEAR BITTER」から「バリスタズ微糖・BRAZIL」(370㎖ボトル缶)へと改め、パッケージのトーンも緑色からオレンジ色へと様変わりさせた。

「CLEAR BITTER」は、後を引かないクリアなビター感を目指した甘さ控えめの設計だったが、「バリスタズ微糖・BRAZIL」はさらに甘さ控えめの設定に改良した。

マーケティング本部の井上信一氏(伊藤園)
マーケティング本部の井上信一氏(伊藤園)

「『CLEAR BITTER』でも一部『甘く感じる』といったお声をちょうだいし、甘さをさらに控える微糖を考えるに当たって、レギュラーコーヒーユーザーがブラックの次に好む『少しだけ砂糖』『少しだけミルク』に着目して競合品とは立ち位置を変えてコーヒーの味わいがしっかり感じられる設計にした」と述べる。

ラテの「バリスタズ無糖 LATTE」(370㎖ボトル缶)も「少しだけミルク」の考え方のもと焙煎方法を変更して磨きをかけ、メーンの「バリスタズブラック」は「季節に応じた刷新を図った」。

同社調べによると、コーヒー飲料全体に占めるブラック無糖の構成比は30%を突破。これを受け、井上チーフはブラックの細分化が進むと予想し、昨秋発売した「キリマンジャロ BLACK」(285㎖ボトル缶)を手売りと自販機で継続販売していく。

「約9千億円のコーヒー飲料市場の30%と考えると、ブラック市場は2千700億円。緑茶飲料市場では3千億円を突破して以降、急速に嗜好幅が広がったため、『キリマンジャロ』を継続展開して新たなブラックとして訴求していく」。

飲料市場全体の無糖化比率が昨年50%を超えた点にも着目し、この流れはさらに加速するとみる。「コーヒーのブラック比率も15%だった10年前と比べ倍になった。このスピードは加速し、今後5年間で倍増が予想される」との見方を示す。