「クラフトボス」に新たな対抗馬? コーヒー専業のUCCが挑む こだわったのはレギュラーコーヒー本来の香り

UCC上島珈琲は、新ブランド「UCC BLACK COLD BREW」を立ち上げて「クラフトボス」や「ジョージア ジャパン クラフトマン」が席巻するペットボトル(PET)コーヒー市場に挑む。

3月19日、「UCC COLD BREW新商品&新CM発表会」で発表した杉山繁和取締役副社長は「UCCに今必要なのは、コミュニケーション戦略とブランド戦略の進化。『COLD BREW』はこれまで『BLACK無糖』ブランドの傘下で物性価値を中心にブランディングしていたが、より若い層へターゲットを拡張するため、物性価値を中心に据えつつもブランドとして進化していく」と語った。

「UCC BLACK COLD BREW」(500ℓPET)は3月22日に発売開始され、23日からは女優の池田エライザさんを起用した新TVCMの放映を開始している。

キーメッセージは「香(かお)るどブリュー」。「とても香りがいいという特性を、コミカルに分かりやすくお伝えしていく。また、池田さんのチャーミングさで、UCCのどちらかというと愚直な挑戦をコミカルに楽しく多くの人に届けていきたい」との思いを込めた。

中味は止渇性と嗜好性の両立を追求。喉の渇きを潤すすっきりとした飲み口に加えて、「PETコーヒーユーザーの味覚の基準がレギュラーコーヒーになってきている」との見方から、レギュラーコーヒー本来の香り高さや味わいが楽しめるように仕立てられた。

「1.4倍の抽出時間で豊かな香りに」。力説する紙谷雄志マネージャー(UCC上島珈琲)
「1.4倍の抽出時間で豊かな香りに」。力説する紙谷雄志マネージャー(UCC上島珈琲)

製法としては、良質の天然水100%を使用して「低温じっくり抽出」を採用した点が最大の特徴となる。

紙谷雄志マーケティング本部飲料マーケティング部飲料ブランドカレントチームチームマネージャーは「通常、コーヒーは熱水で抽出し、そのときの香りは飛散していく傾向にある。『COLD BREW』では、丁寧に熱をかけず、現行品の1.4倍の抽出時間をかけて豊かな香りを最大限閉じ込めることに成功した」と胸を張る。

焙煎にもこだわった。「軽やかな香ばしさを引き出す短時間焙煎と、コーヒーのコクをじっくり引き出す長時間焙煎、さらにはUCC独自技術であるアロマフリージング製法で、焙煎直後の豆をマイナス2度で瞬間冷却して、炒りたての香りを豆の内側に閉じ込めた」と説明する。

パッケージは、前身商品と比較してアテンションを加えたほか、「『COLD BREW』のクラフト感とカジュアルにコーヒーのベネフィットを感じてもらえるように磨きをかけ、店頭での視認性も向上させた」(油谷仁敬飲料マーケティング部部長)。

昨年1-9月で20%程度伸長したブラックコーヒーの紙容器市場にも、3月8日に発売した新商品「UCC COLD BREW」(1000㎖紙)で挑む。

「市場では特に151円以上の高価格帯が非常に伸びている」ことから、ブラジル産最高級等級豆をブレンドしたコーヒーを使用し、税別250円の希望小売価格で販売している。