発泡酒は再び前年超え コロナと酒税改定が影響 ビール類2月販売実績

2月のビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル)は、緊急事態宣言で外食などが控えられたことから、業務用比率が高い狭義のビールは苦しい状況だ。一方で発泡酒は前年超え。緊急事態宣言解除で業務用がやや回復するとの見方もあるが、当分の間はこの傾向が続くとみられており、家庭用を中心に競争が展開されることになるだろう。

2月のビール類市場の販売数量は前年同月比88%とみられる。キリンビールは98%、アサヒビールは76%(金額)、サントリービール79%、サッポロビール96%。

ビールは74%と、業務用比率が高いことから厳しい数字だった。キリンは96%、サントリーは49%、サッポロは88%(アサヒはカテゴリー別の数字を公表していない)。主力ブランド別では、アサヒ「スーパードライ」が63%(業務用樽容器は約40%)、キリン「一番搾り」70%、サッポロ「黒ラベル」76%、「ヱビス」82%。

一方で缶製品は動きが良く「一番搾り」は106%、「同 糖質ゼロ」も好調で「同」ブランド缶は180%。「黒ラベル」も大幅増。「ヱビス」も刷新を機に120%以上増。ビール減税による注目や巣ごもり需要が続く影響とされる。

ビール類の中で最も好調だったのは発泡酒で106%。昨年10月の酒税改定で発泡酒の税率は据え置かれたのに対して、新ジャンル(第3のビール)は増税されたことから両者の価格差が縮小したことに加え、機能系とされる商品が多いため、コロナ禍で高まっている健康志向が後押ししたとみられる。キリン「淡麗グリーンラベル」111%、「淡麗プラチナダブル」119%、アサヒ「スタイルフリー」は103%と5か月連続で前年を超えた。家庭用を中心に展開される新ジャンルは96%と減少。酒税改正でビールへ注目が流れたこと、RTD(缶チューハイなど)との価格差が開いたことなどが原因と見る向きが多い。

キリンは94%。「のどごし〈生〉」は86%だったが、「本麒麟」は104%と好調を維持。サントリーは90%だが、「金麦〈糖質75%オフ〉」は111%と大幅増。サッポロは107%と前年超え。「麦とホップ」単体は136%、ブランド計でも130%と刷新が奏功した。アサヒ「クリアアサヒ」は80%。