糖質オフ・ゼロが快走 酒税改定と健康意識が追い風 キリンビール

キリンビールが販売する糖質オフ・ゼロ系ビール類が好調だ。ビール「一番搾り 糖質ゼロ」、糖質70%オフの発泡酒「淡麗グリーンラベル」ともに販売量を伸ばしており、昨年10月の酒税改定の効果や、コロナ禍で高まった健康意識などが後押ししたとみられる。

ビール類における糖質オフ・ゼロ系商品の構成比は増加を続け、昨年末時点で2割強のシェアを占めている(キリンビール調べ)。

昨年10月に発売したビール「糖質ゼロ」の販売数量は、3月上旬で累計1億本(350㎖換算)を突破した。これは同社過去10年のビール新商品で最速。

この商品は狭義のビールで糖質ゼロを国内で初めて実現したものという。ビール類の中でもビールは麦芽使用量が50%以上で、含まれる糖質が多いことから、糖質ゼロ実現へのハードルは高いとされてきたが、約5年で350回以上の試験醸造を重ねて開発に成功した。

「淡麗グリーンラベル」(キリンビール)
「淡麗グリーンラベル」(キリンビール)

昨年のビール減税効果や健康意識の高まりもあり、今年1~2月も年初計画の約4割増、3月の製造予定も年初計画の約5割増と好調だ。

サントリーも4月13日に糖質ゼロのビール「パーフェクト サントリービール」を投入予定で、市場の活性化に向けて両者の相乗効果が発揮されるか、注目されるところだ。

また、今年1月の「淡麗グリーンラベル」販売は前年同月比123%、2月も111%。プリン体ゼロ・糖質ゼロの「淡麗プラチナダブル」は1月123%、2月119%。昨年の同社オフ・ゼロ系ビール類計は前年比111%。今年1~2月も約135%と高い伸びを続けている。近年の発泡酒は苦しい販売状況が続いてきたが、健康意識に加えて酒税改定で発泡酒と新ジャンルの価格差が縮まったことも追い風となった。

「淡麗グリーンラベル」は今年3月製造分から刷新。ホップの配合比率を最適化して、爽やかな飲み口を維持しながらビールらしい飲みごたえを強化するという。