ミニストップ 客数回復へ重点3部門てこ入れ 弁当・店内調理・スイーツ強化

ミニストップは、コロナ禍の影響で大きく落ち込んだ客数の回復に向けて、弁当、店内調理惣菜、FFスイーツの3部門を重点カテゴリーに据え再強化に乗り出す。23日から同3部門を軸に「一度食べたら、ハマります。“やみつキッチン”シリーズ」を新たに展開。生活者の来店を動機づける商品の品揃えを充実させることにより、新常態の中で毎日の食事の買い場として選んでもらえる「食事のデスティネーションストア」(目的買い店舗)を目指す。

「当社はソフトクリームに代表されるFFについてはお客さまに一定の評価をいただいている。しかし残念ながら、そのような商品の購入頻度は1か月に1回や週に1回程度。テレワークなどでおうち時間が増えている中で、日頃よく消費するものを購入する場所としてミニストップが選択肢に入らなければ客数回復は難しい」。

9日にリモート開催された「2021年度商品政策発表会」で、同チェーン・藤本明裕社長は集客の強力なマグネットとなる商品の充実が課題とした。

前2月期業績は既存店来店客数が90%を割り込む状況。そうした中でもFFコールドスイーツは好調に推移したが、来店客数の影響を受けやすいおにぎりやソフトドリンクなどが苦戦。酒類も、家飲みの増加という追い風に乗り切れなかった。

こうした反省と分析を踏まえ、今期はコロナ禍の内食需要の拡大を背景に、より生活者の購入頻度が高まっている弁当、店内調理惣菜、FFスイーツの3部門を強化。来店の動機づけとなる看板商品を増やしていく。

弁当では、原材料にこだわり、美味しさを追求する一方、原価構造の徹底した見直しにより、本来なら高単価となってしまう付加価値商品を手頃な価格で提供するバリューMDを推進。駅弁風弁当や「極」シリーズなどを看板メニューに育成していく考え。バリューMDは弁当を手始めに、調理パン、サラダ、スイーツなどでも、同様の手法で付加価値提供型の商品展開を行っていく。

店内調理惣菜は、家飲みによる夕方から夜の需要獲得を狙う。外食・居酒屋メニューなどを参考に、看板商品となる惣菜の開発や、人気の惣菜を使用した出来立て弁当を展開していく。また販売什器への陳列も、朝~17時はおにぎりを目線の位置、惣菜を中段に並べ、17時以降は入れ替える、売場のタイムマネジメントも徹底する。

FFスイーツについて4月からデザートドリンクを新展開。第1弾として「飲むチョコバナナ」と「飲むいちご杏仁」を投入する。同チェーンの強みとするソフトクリームをトッピングとして活用することで他社との差別化を図り、タピオカに続くヒットカテゴリーへの成長を期待する。