三浦キャベツのハンバーグ 廃棄ロス低減へ石井食品と三浦市がタッグ、地域食材を全国に

石井食品は2日、神奈川県の三浦市農業協同組合で三浦市産キャベツを使った地域商品発表会を開催した。当日は会場と千葉県船橋市の同社本社をオンラインでつなぎ、全国にライブ配信。三浦市産キャベツの特徴や、廃棄の現状と地域の取り組み、加工食品としての開発経緯を紹介した。

石井食品は現在の自社のポジションを第4創業期と位置づけ、生活者と生産者をつなげることをテーマとした「地域と旬」の取り組みに注力している。今回のコラボレーションはその取り組みの一環で、三浦市産キャベツをトマトソースハンバーグの材料に使用している。

同社が三浦市産キャベツを採用したきっかけは、テレビ報道を通じて生鮮食品である三浦市のキャベツが大量廃棄される実態を知ったことから。すぐに三浦市を通じて生産者サイドに加工食品としての利用を提案。三浦のキャベツの持つ甘みとやわらかさという特徴を生かした加工食品の商品化に着手し、キャベツをトマトソースの具材としたロールキャベツ風ハンバーグを開発した。

「三浦キャベツハンバーグ」(石井食品/三浦市農業協同組合)
「三浦キャベツハンバーグ」(石井食品/三浦市農業協同組合)

1月22日からは三浦市内の一部スーパーで同製品を先行販売し、1週間で三浦市の人口の半数に相当する約2万食を出荷。2月1日からの全国発売では、産地から離れた大阪、名古屋、九州といった地域の購入者からも好評で、すでに当初計画を上回る15万食を販売した。最終的には30万食ほどの出荷を見込んでいる。

発表会で、三浦市の吉田市長は「石井食品とのコラボは三浦市にとって大きな意味を持っている。三浦のキャベツの特色を感じられるハンバーグだと思う。全国の人に食べてもらいたい」とアピールした。

三浦市農協の杉野幸雄代表理事は「われわれ産地のことを思っていただける石井食品のような企業とタッグを組むことが何よりも重要」と意義を強調。出口剛営業部長は「まだまだおいしさを追求できる。三方を海に囲まれた三浦の気候風土の特徴と、先人たちの栽培技術が生かされたキャベツだ。ほかの地域のキャベツとは違う甘味ややわらかさを差別化のポイントとしてほしい」と説明した。