ウィズコロナでレモンが必要とされる理由 ポッカサッポロが徹底分析 “ちょい足し”提案加速

ポッカサッポロフード&ビバレッジのレモン事業は、健康志向の高まりを追い風に近年右肩上がりで成長している。

20年販売金額は、レモン食品の「ポッカレモン100」とレモン飲料の「キレートレモン」の両ブランドがともに過去最高の出荷量を記録したことで前年比16%増の約290億円を記録した。

今年は、近年の成長の原動力であるレモンの健康機能価値の発信や朝食・調理・アレンジの需要拡大策を進化させて、さらなる成長を目指す。

18日、発表した大槻洋揮レモン・プランツミルク事業本部長は「レモンを摂るマインドがかなり変化していると実感している。われわれが昨年1年間でつかんだファクトをもとに、『ウイズコロナ時代にレモンが必要とされる理由』をより多くのお客さまにお伝えしていく」と意欲をのぞかせる。

その理由の一つに、ウイズコロナのセルフメデイケーション意識向上に伴うビタミンC摂取意向の高まりを挙げ、「人工的な添加物ではない自然由来のレモンが、まさにフィットしている」と述べる。

もう一つの理由としては、レモンには“飽き”を解消させる役割があると指摘。「頻度高く買物できず家庭にある素材を使い続けると、やはり“飽き”がくる。ちょっとした味の変化やアクセントをつけられるのがレモンのポイントだと考えている」という。

これらの分析をもとに、今年編み出されたのが、いつものドリンクにレモンを“ちょい足し”する「追いレモン」の施策となる。

「5月頃から何かに“ちょい足し”する動きが調査から判明し、今年はその部分を追求していく」(大久保正孝レモン・プランツミルク事業本部企業企画部長)と語る。

炭酸水にレモンを“ちょい足し”することをメーンに訴求し、その第1弾として4月から5月にかけて「ポッカレモン100」(450㎖)に店頭POPを付けて「おいしい炭酸水」1ケースが1千人に当たる内容を告知していく。

「レモンには健康ニーズとともにリフレッシュニーズがある。アンケートをとると“コロナ疲れ”が相当数あり、モヤモヤしているところをサッパリさせたいニーズが非常に高まっている。そのニーズにレモンは最適」(大久保企画部長)と需要を見込む。

家庭用や業務用で新たなレモン需要の探索も行っていく。家庭用に向けては、レモンをくし切りにカットし冷凍した「冷凍ポッカレモンそのまま使えるカットレモン」(200g)を関東エリア限定から全国にエリアを拡大して、2月22日から発売。また同日には、レモンまるごと(果皮・果肉・果汁)を使ったシロップ「業務用まるごと果実のレモンシロップ」も業務用ルート限定で新発売した。

同社は家庭用レモン果汁市場と豆乳ヨーグルト市場でトップシェアを握ることから、レモンとプランツミルクを担当するレモン・プランツミルク事業本部では「市場そのものを拡大していくことで、われわれのリターンを大きくする戦略を遂行していく」(大槻本部長)という。

このうちレモンについては、2026年までにレモンの総需要を2倍にしていくことを中期目標に掲げ、経済的価値と社会的価値のバランスを取りながら達成を目指す。

「特にレモン・プランツミルク事業については、未来そして社会的価値から利潤を生み出すことに注力していく。レモンはずっとご愛顧いただけることが大事で、『レモンっていいよね』と人に勧めたくなる気持ちや、われわれのサービスをご愛顧いただいていることを誇りに感じることが、社会的価値の現れだと私自身は思っている」(大槻本部長)との考えを明らかにした。