ごまを通じて人々を笑顔に 創業60周年、SDGsも推進 真誠 冨田博之社長

今年2月に創立60周年を迎えた、ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)。次なる成長・発展に向けた第一歩を踏み出した同社の目指すべき姿とはどのようなものか、冨田博之社長に聞いた。

――前期着地は。

冨田 20年12月期の連結売上高は前年比102.2%。コロナ禍の影響により業務・加工用は二ケタ減と苦戦したが、巣ごもり需要を追い風に家庭用が103%強と売上げを支えた。家庭用では有機シリーズが二ケタ増。皮むきごまやねりごま、ごましお製品も7~8%のプラスと好調だった。

――創業60周年を迎えて。

冨田 当社製品をご愛用いただいている消費者の皆さまをはじめ、日頃お世話になっている取引先さま、社の礎を築いてくれたOB、そして今を支える現役社員たちにまずもって感謝の意を表したい。

当社の創業は私が誕生する1年前。まさに私の人生は会社とともにあったといえる。お陰さまで60周年を迎えることができたが、世の中の変化がよりスピードと激しさを増す中で、経営環境は今後もっと厳しくなってくるだろう。

そこで60周年を機に、企業理念を再確認しようと考え「真友の理念書」として冊子にした。私たちの目指すもの、それはコーポレートメッセージに掲げる『すべての人を笑顔にしたい』であり、その実現のためのあるべき行動をまとめたものだ。

行動基準としては「安全・安心をお届けする」「基礎研究の追求・果敢な製品開発」「積極的な社会貢献」「販路拡大・販売のグローバル化」「笑顔で働ける職場環境」「新たな生産ラインの柱の構築」の6つのテーマに取り組んでいく。

――記念事業などは。

冨田 60周年記念企画の一つとして、アニメーションの食育動画を制作した。これまでは対面で食育活動や店頭販促などの啓発活動を実施してきたが、コロナ禍の影響で活動自粛が余儀なくされた。そこでデジタルコンテンツによる発信を強化。

YouTubeやSNSでの動画配信、「胡麻の郷」や食育活動などで活用していく予定だ。今回はごまの歴史を綴っているが、できれば続編も作っていきたい。

商品展開では、4月上旬から60周年のロゴ入り製品の販売や増量セールなども計画。業務提携を結んでいる竹本油脂との共通製品も早期に実現できればと考えている。

11月5日の「ごまの日」に向けては、業界を挙げてPRに努めていく。

――今後の展望を。

冨田 近年、SDGsに対する意識が急速に高まっているが、当社でも今期SDGsの専門部署を設置し、取り組みを推し進めていく。具体的には、ごますり体験授業をはじめとする「食育」活動、賞味期限延長や製造現場の見直しによる「食品ロス・廃棄の低減」、国連WFPへの寄付活動など「貧困対策・給食支援」、そして「地産地消の促進」などだ。

こうした一連の活動や当社ごま製品を通じて、人々の笑顔をつないでいく。そのような企業であり続けたい。