「スーパーを体験と出会いの場に」 リアルとデジタル融合させた体験型モデル店 マルエツ船橋三山店

マルエツは2月26日、デジタルとの融合を強化した体験型スーパーマーケットモデルの第1号店として「マルエツ船橋三山店」(千葉県船橋市)をオープンした。レジの省人化・無人化で捻出された人的資源を体験型のサービスに充てる。

この日、会見した古瀬良多社長は「『スーパーは食料品を買いにくる場所』という概念を変え、行くと何かある場所にしていきたい。『デジタルとの融合による顧客接点の創造』をテーマに掲げ、マルエツができる集大成をここに持ってきた」と胸を張る。

デジタル化の目玉は、スマートフォン決済機能「Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー イグニカ)」の導入となる。本年5月末までに「マルエツ」「マルエツ プチ」「リンコス」全店舗に導入していく。これは、来店者が所有するスマホで商品をスキャンし専用レーンにあるリーダーにQRコードをかざすだけで会計が完了するキャッシュレス決済サービス。

「Scan&Go Ignica」専用レーン(マルエツ船橋三山店)
「Scan&Go Ignica」専用レーン(マルエツ船橋三山店)

この日導入開始した「モバイルTカード」と連携し、購入ポイントの付与はTポイントかイグニカポイントが選べるようになっている。

「セルフレジはある曜日のピークタイムに半数の割合で利用される実績がある。これにスキャンアンドゴーが加わると劇的に変化していく。そのパワーを顧客接点の創造に向けるかが今後の課題」と語る。

店内を、レジ周りを含むサービスエリアと物販エリアの二つに大別。

サービスエリアでは初の試みとして「体験型ステーション Meet!」を導入した。ここでは、さまざまなメーカーやスタートアップ企業などが提案する新しいアイデアや最先端の製品などを展示。展示内容は1か月か1か月半のスパンでマルエツ本社の社員が変更していく。

新コンセプトのイートイン「Cafe&Dine」。専任スタッフによる調理実演も(マルエツ船橋三山店)
新コンセプトのイートイン「Cafe&Dine」。専任スタッフによる調理実演も

新コンセプトのイートイン「Cafe&Dine」も導入し専任スタッフによる調理実演が行われる。「デジタルの最強のキラーコンテンツは人間。

感染対策を徹底した上で、人と人がどう触れあうか。このアクションなしにデジタルの定着はない」との考えを明らかにする。

デジタルは物販エリアでも取り入れている。

お酒売場では、ワインの味わいを視覚化。店内設置のQRコードからアプリ「SAKELAVO」をダウンロードしワインのバーコードを読み取ると、読み取ったワインの味わいがマップやチャートで表示される。

サステナブルを前面に押し出した点も特徴。その背景について「今の小学生はみなSDGsを勉強している。SDGsの認知率が最も伸びているのが学生で19年から20年にかけて倍になったというデータもある」と説明する。

精肉では大豆ミートを品揃えし、惣菜では大豆ミートを使用したバーガーやキーマカレーなどを販売。大量の穀物を必要とする食肉に代わる代替タンパク質として昆虫食も取り揃えている。

サステナブルを前面に。大豆ミートや昆虫食「スーパーコオロギおつまみせんべい」も(マルエツ船橋三山店)
サステナブルを前面に。大豆ミートや昆虫食「スーパーコオロギおつまみせんべい」も