逆風をつかめ

ことわざの「待てば海路の日和あり」は英語だと「曲がり角のない道はない」になるそうだ。どちらも悪いことはいつまでも続かないという意味。

▼観光地などで雑貨店やカフェを展開する企業のトップと話す機会があった。コロナ禍で旅行客が激減し売上げも大幅に落ち込んだというが表情は意外に明るい。

▼たまたま観光地に店舗があったため旅行客相手の商売が中心になっていったが、もともとは地元のお客さんを中心とする顧客と長いお付き合いをするビジネスモデルが本来の姿。コロナ前から、このままでいいのかという思いがあったという。

▼一昨年まで業績は絶好調だったため大きく舵を切ることは難しかった。コロナ禍で経営は厳しいが、温めていた新しいチャレンジをするにはいい機会と前向きだ。

▼風だけが頼りに見えるヨットだが、巧みに帆を操ることで向かい風でも風上に向かって45度の角度で切り上がり前進することができる。逆に完全な追い風ではスピードが出ず、船も安定しない。船出日和を待つのも手だが、逆風を利用するくらいの気持ちが大切だ。