不二製油グループ本社「植物由来食品を第3の柱に」 酒井次期社長が所信

不二製油グループ本社の次期社長(4月1日付)に就任する酒井幹夫取締役ブラマーチョコレートカンパニー会長はオンライン会見で次のように抱負を語った。グループの変革を推進してきた清水洋史社長は、新たなトップのもとでさらなる成長に期待を込めた。

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「ESG経営貫く」酒井次期社長

清水社長が大きく舵を切った不二製油グループのESG経営をしっかりと貫き、さらに取り組みを進める。

創業以来の社是に通ずるプラントベースドフードソリューションをさらに強化し、油脂、チョコレート事業に続く、第3の柱に育てていく。強固な経営基盤のもとで、グローバル経営をさらに進化させ、成長戦略を推進する。

私が考える不二製油グループの強みは加工技術。油脂の分別・調合・硬化に加え、乳化・発酵などさまざまな技術を組み合わせ、植物性原料を中心に加工食品分野の展開を広げていく。大豆ミートはもちろん、欧米で需要が拡大しているエンドウ豆など、あらゆる植物性蛋白素材の可能性を検討していきたい。

「時代にあう価値を」清水洋史社長

コロナ禍で時代は大きく変化している。この機会をチャンスととらえ、酒井さんに次の経営を託すことを決断した。8年前に社長に就任し、まず考えたことは不易流行。不二製油には創業以来、変わらぬ精神が根付いている。いわば、不易はあるが、流行はどうかと。これからの成長を考えたときに、不二製油の不易に加え、時代にあう価値を表現していかないと利益にならないと変革を進めてきた。

グループ憲法を定め、グローバル経営に舵を切り、サステナビリティを軸にプラントベースの取り組みを推進してきた。それが着実にカタチになってきたが、カネになっていない。中計で掲げたコミットメントを達成するためには、方法論が大事になる。酒井さんは小売の仕事や、海外経験も豊富で、グローバル経営において必要なガバナンスも理解しており、(次の成長に向けた)方法論を託すには適任だ。(退任後は)執行はすべて社長に任せ、特別顧問としてプラントベースやESG経営を手助けしていく。