海苔の現状と今期方針 ニコニコのり・白羽清正社長が説明

ニコニコのりの白羽清正社長がオンライン会見で、次の施策について説明した。

①コロナ禍での海苔需要の変化
②2021年のニコニコのりの戦略
③創業100周年施策(1921年創業)

①かつての100億枚生産が05年、06年頃から生産量の減少が始まり、ここ2年度では70億枚を下回っている。2018海苔年度は46年ぶりの大凶作であったことや背景などが語られた。その中でコロナ禍となり、在宅勤務が浸透。都市部を中心にコンビニおにぎりが低調に陥り、海苔入札価格を牽引してきたコンビニ用海苔原料の消化も減り、今期の海苔相場に大きく影響していることが述べられた。

ただし、平均単価だけをとらえると低く見えるが、単純に安いとは言い切れない理由が3つあると指摘。

1.質の凶作=秋芽の初摘みから色落ちした低品質の海苔が多く出品されたこと
2.数の豊作=有明海で出品枚数が増加
3.コロナ禍の影響=高価格帯である百貨店・業務用需要の減少など複合的な要因により、平均単価が下がったように見える

――と説明された。

②コロナ禍で購買意識が“少し多め”で“健康を意識”したものに変化している。大容量商品の追加投入や健康を切り口とした新商品も発売していく方針。

③創業100周年施策については1921年に山徳商店として創業し、数々の技術開発や画期的な商品投入の歴史をプレゼン。すでに今1月1日から高級食材セットなどが当たる「ニコニコのり創業100周年ありがとう!」キャンペーンを実施していることが語られた。

(質疑応答=志課長回答)

質問1=コロナ禍での購買状況について

回答=昨4、5月の緊急事態宣言下では110%を越える販売状況で、最近は前年を少し上回るレベルだが堅調に推移している。手巻き海苔や味のり卓上が伸長している。

質問2=ふりかけの拡充、お茶漬けの発売はあるか。

回答=今回の「30食品ふりかけ」リニューアルなど既存商品の地固めに注力する。お茶漬けは後発になるので、ニーズを見ながらチャレンジしていきたい。

質問3=家庭用海苔で強化したい形態は。

回答=巣ごもり需要で味のり卓上タイプが増加しているが、同タイプの大容量など様々なバリエーションを提案していきたい。形態というより、料理に関心を持つ人が増えておりそこに海苔を使ってもらえる提案をしていきたい。

質問4=「笑屋 nico-ya」の現状と今後の展開

回答=初回の緊急事態宣言では一時閉店していたが、高いリピート率も考慮して時短営業で対応している。海苔の美味しさを生活者に届ける目的があり、チャンスがあれば新店舗や新メニューの開発にもチャレンジしていく。駅構内の出店も検討を続けている。また、2カ所でキッチンカーでの販売は継続している。そのほか野外イベントでの出店も検討していく。