アサヒ 炭酸カテゴリーで1億ケース達成 三ツ矢とウイルキンソン貢献 炭酸と炭酸水の中間領域も攻略へ

アサヒ飲料の炭酸カテゴリーは20年、過去最高の販売数量を更新した「三ツ矢」「ウイルキンソン」に加えて「モンスターエナジー」などの伸長が貢献して1億ケースを達成した。

1月26日発表した米女太一社長は「日本の飲料市場において2番目に大きな炭酸カテゴリーで強い存在感を示すことができ、われわれの強みを改めて認識し、次につながる1年にできた」と手応えを語った。

「三ツ矢」「ウイルキンソン」「カルピス」は発売100年を超えるロングセラーブランド。好調要因にこのロングセラーブランドによる安心感と信頼感を挙げるのは相生宏之常務執行役員マーケティング本部長。「100年以上にわたり、お客さまとの関係を保ちながら築き上げてきた安心と信頼を改めて価値として受け止めていただけたことも大きな要因」と説明した。

さらなる成長に向け、今年は「三ツ矢」ブランドから「三ツ矢サイダーレモラ」を本格展開して有糖炭酸と炭酸水の中間領域に攻め入る。同社調べによると、約3億ケースと推定される炭酸カテゴリーのうち、3割強が有糖炭酸と炭酸水の併飲ユーザーであることが判明。この併飲ユーザーに向けて、過去複数回にわたり刷新し昨年も限定復刻シリーズとして販売した「三ツ矢サイダーレモラ」を3月23日に発売開始する。

「甘すぎることに不満を感じるユーザーがいることをキャッチして、そのニーズに対応する新価値商品となる。中間領域には過去いくつか挑戦してきたが、『レモラ』は甘さを感じられるもののレモンとライムでスッキリとした後味が実現できた」(相生本部長)と胸を張る。

「CALPIS Light Blue」をアピールする米女太一社長(アサヒ飲料)
「CALPIS Light Blue」をアピールする米女太一社長(アサヒ飲料)

パッケージデザインは1967年に飲まれていた「三ツ矢 レモラ」のベースカラーである青を継承しつつ、中味の特徴である“さっぱりした味わい”をイメージ。パッケージ上部のレモラのロゴは1967年発売当時の商品ロゴの雰囲気を残している。

単独のTVCMを投下するなど積極的なマーケティング活動を展開し、「三ツ矢サイダーレモラ」で年間300万ケースの販売を目指す。「三ツ矢」ブランド計では20年に前年比4%増の4千75万ケースを記録し、今年は2・8%増の4千190万ケースを販売計画に掲げる。

「ウイルキンソン」は昨年、フレーバー展開で女性層の取り込みにも成功し飲用層が広がったことに加えて、一人当たりの飲用量も拡大して20年販売数量は10%増の2千966万ケースに達し13年連続で過去最高の販売数量を更新した。

今年は、刺激強めの本格炭酸という独自価値に引き続き磨きをかけるとともに、女性・新規ユーザーへのアプローチを強化していくことで7.9%増の3千200万ケースを目指していく。

炭酸カテゴリーの中長期的な成長に向けては、乳酸菌とともに炭酸が心身に与える影響に関する研究を強化していく。

炭酸の研究について米女社長は「20年はリフレッシュを目的にお家で飲まれる形態が多く見られるようになった。今後も20年のような生活実態が続くとすると、炭酸水についても心をリフレッシュしていただけるような飲み方が可能性としてはあると考えている」との見方を示した。