「生茶」からラベルレス商品 6本パックの新展開も 環境徹底追求のワケ

キリンビバレッジは今年、「生茶」ブランドからラベルレス商品など環境に配慮した商品を量販店・EC、コンビニ、自販機の多方面で展開し、環境に配慮した取り組みを徹底追求していく。21年事業方針で掲げられた「健康と環境を軸としたCSV活動」の骨子の中で、「生茶」をそのフラッグシップブランドに位置づけたのがその理由。

1月21日に開かれた事業方針説明会で堀口英樹社長は、環境について「地球温暖化を含め環境への関心はますます高まっていくと認識している。循環型社会をつくることが最終ゴールで、メカニズムづくりは他社・業界と連携して取り組み、再生ペット樹脂の数量はただの掛け声だけではなく確かなものにしていく」と語る。

今年、この考え方を具体化して消費者に見えるようにするため「生茶」に白羽の矢を立てた。「生茶」は健康の部分では、かねてから“摂りすぎない健康”の無糖茶飲料として展開しているため、今年からこの健康にプラスアルファして環境へのアプローチを強化していく。

マーケティング戦略は「あらゆるお客様接点で環境課題の解決に取り組む」(山田雄一執行役員マーケティング部長)方針の下、量販店・EC向けのラベルレス商品の展開にとどまらず、コンビニには再生ペット樹脂100%使用の「R100ペットボトル」を採用した「生茶」と「生茶 ほうじ煎茶」を提案。自販機向け商品ではシュリンクラベルを短尺化したロールラベルの採用を昨年から進めている。

堀口英樹社長㊧と山田雄一執行役員(キリンビバレッジ)
堀口英樹社長㊧と山田雄一執行役員(キリンビバレッジ)

この中で特筆すべきは、ラベルレス商品6本パックの展開。3月23日からEC限定で「生茶ラベルレス」と「生茶 ほうじ煎茶ラベルレス」のケース販売に加えて、全国の量販店で2品の6本パックを新発売する。

ラベルレス商品とは、ペットボトル(PET)に貼付しているプラスチックラベルをなくして廃棄物量削減による環境負荷の低減とラベルを剥がす手間を省き使いやすくした商品のことで、ラベルに記載している原材料名などの一括表示は外装の段ボール(ケース)に記載する必要があるため、ケース単位での販売が一般的になっている。

R100ペットボトルは、従来の「生茶デカフェ」(430㎖)に加えて「生茶」(600㎖)と「生茶 ほうじ煎茶」(同)にも採用する。

今回打ち出したR100ペットボトル採用商品とラベルレス商品の発売で年間約1千400tのプラスチック樹脂使用量削減と年間約1千300tのCO2排出量削減を見込む。

「生茶」ブランドは昨年、コロナによって全体で足踏みした中、「生茶ほうじ煎茶」が好調に推移し2千800万ケースを記録。今年は「生茶 ほうじ煎茶」を「生茶」ブランドの2つ目の柱にすべく育成し、前年比6%増の2千980万ケースを目指していく。