広がるエシカル消費

昨年のワイン市場では、オーガニックワインが前年比10%以上増と高い伸び率だった。土壌の保全のために行われてきたオーガニック栽培だが、コロナ禍で高まった健康志向だけでなく環境問題への関心の高まりも背景にあるといわれる。ほかにも「海のエコラベル」といわれるMSCマーク付きの食品も徐々に増えつつある。欧州で盛んな“エシカル消費”の波が日本にも押し寄せてきたようだ。SDGsの浸透もその表れだろう。

▼一昨年までは「エシカル商品が急激に伸びるとは考えにくい」といった話をよく聞いたが、続く水害などで地球温暖化による気候変動を実感する機会が増え、それをコロナ禍が後押ししたのだろうとみる関係者は多い。先進国民として、地球の将来へ責任を負っているとの自覚が増したのだろうか。

▼一方でエシカル消費やSDGsに対しては批判もある。先進国ばかりがクリーンになり途上国にそのツケを回しているだけ、といった話だ。われわれは自分たちの都合だけでなく、こういった点にも目を向けるべきだろう。

▼それでも何もしないよりはマシだ。これらの商品を手に取って、人類の未来に想いを馳せてみることも悪くはない。