おいしいだけでなく「楽しい・おもしろい」も 日清食品 安藤徳隆社長

「食品メーカーとして、“おいしい”だけではなく、“楽しい”こともなければいけないと考えている。2021年も“おもしろい”ことをたくさんやっていく」(安藤徳隆社長)。「カップヌードル」(50周年)、「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」(45周年)というカップ麺3大ブランドが揃って周年を迎える2021年の日清食品。2020年度の即席麺カテゴリーは、新型コロナもあり袋麺を中心に需要が急増し、同社の売上高も好調に推移している。2021年度は裏年となるが、同社ではカップ麺3大ブランドに加え、「PRIME袋めん」、売上高100億円が視野に入ってきた「日清カレーメシ」を中心に、同社ならではの楽しい、おもしろい話題も提供し、さらなる成長を目指す。

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「カップヌードル」は2020年、「定番強化」「ブランドワールドの拡大」「ブランド価値向上に向けたニュースの発信」を基本方針に取り組んだ。「カップヌードル」の中でも特によく売れている4つのフレーバー“四天王”(カップヌードル、シーフードヌードル、カレー、チリトマトヌードル)に、次なる定番「欧風チーズカレー」「しお」「味噌」を加えた“七福神”として定番カバー率のアップを図った。8番目の新定番として「旨辛豚骨」を昨年夏に発売したが、こちらも狙い通り好評で、計画比を大きく上回る売れ行きだ。

(売場の)棚(3尺)1本をすべて「カップヌードル」化する「棚一本カップヌードル化」を流通さまにご提案させていただいた。「カップヌードル」のブランド力、選べる楽しさを表現できれば、定番棚でもしっかり売上げがとれるのではないか、商品が回転していくのではないかと考えた。その結果、昨年下期は全国2千店以上が「棚一本カップヌードル化」に同意してくださり、定番棚での売上げがアップするという成果を得られた。定番棚で売上増を目指すこの施策は、まさに流通さまとメーカーにとってWin-Winの戦略であるということが認められた。(こうした取り組みにより)「カップヌードル」は4期連続で過去最高売上げを見込んでいる。

袋麺ではライフスタイルや志向の多様化に合わせ、袋麺の新しい価値を提供していく新カテゴリー「PRIME袋めん」に力を入れた。昨年9月には、郊外型ラーメンチェーン店の濃厚な味を再現した新ブランド「日清これ絶対うまいやつ!」を“令和の新定番”として発売した。3食入り、「濃厚な強いスープ」で、ロードサイドのラーメンチェーンの味を再現した。発売3か月で計画比を大幅に上回る大ヒットとなっている。

2021年は「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」の周年イヤーを盛り上げていく。「カップヌードル」については、積極的な新商品の展開を考えている。「棚一本カップヌードル化」は全国3千店以上で実現していきたい。

「カップヌードル」は日本のブランドの中で最も高い発信力を持つブランドの一つと自負している。このブランドの発信力を使って、CSRの取り組みも加速させていく。「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」は、和風カップ麺、カップ焼そばの売上№1を改めて訴求し、それぞれのブランドを盛り上げていきたい。