アイス12月は5%増 厳しい寒波襲来も主力ブランドが好調

12月のアイスは前年同月比5%増で着地した。中旬、下旬と強い寒気に覆われ記録的な積雪となった地域があるなど厳しい状況だったが、上位8社で前年割れとなったのは3社だけ。前年を超えたメーカーはそれぞれの人気ブランドが好調に推移した。

厳しい寒波に襲われながら二ケタ増となったのが森永乳業と森永製菓の2社。森永乳業は「パルム」「ピノ」が二ケタ増、いずれもバニラ系が好調。また毎年12月から市場導入される「ビエネッタ」は大手CVSでの扱いもあり60%増という数字。森永製菓は20%近い伸びで、冬限定バージョンを謳った「チョコモナカジャンボ」は50%を超え、4月から通年販売となった「板チョコアイス」はそれ以上の伸びとなった。

江崎グリコは、あと1~2ポイントで二ケタ増だった。自販機の「セブンティーン」が30%減と苦戦が続いているが、「ジャイアントコーン」が40%を超える伸び。伸び率が一番だったのが井村屋の70%増。基幹商品の「やわもちアイス」「BOXあずきバー」が30~40%増のところへ、大手CVSのオリジナルが乗った。

年間売上高140億円規模では、2万店を超える店舗に導入されると数字が一気に跳ね上がる。氷菓が強い赤城乳業も4~5%増と健闘。マルチの「ガリガリ君」が4%増、「ガツン、とみかん」は大手CVSの導入もあり60%を超える伸びとなった。

前年割れとなったのがロッテ、明治、ハーゲンダッツの3社だが、いずれも2~3%減のマイナス幅にとどまっている。ロッテは市販用が前年を上回り、「レディーボーデン」のパイント(470㎖)は20%増だったが、業務用の苦戦が続いている。特に12月は業務用のウエートが高くなる月で影響も大きかった。明治は「エッセル」の3品が90%台の前半、スイーツも勢いがなかった。ハーゲンダッツは主力のミニカップがトータル2%減、マルチは20%を超える伸びだった。

なお12月決算のメーカー3社のおおよその着地は以下の通り。グリコは1~2%増。市販用は5~6%増と思われるが、「セブンティーン」の3割減が影響した。ハーゲンダッツは前年並みの着地。緊急事態宣言でコンビニの来店客が減少した4~5月の二ケタ減が痛かった。赤城乳業は99.8%。あと0.2ポイントの上乗せで前年実績を維持できる数字だが、あえて何もしなかった。期中に商品数を絞ったこともあり減収増益での着地だった。