アイリスオーヤマ 飲料水事業に参入 天然水と炭酸水を2月発売開始

アイリスオーヤマは、約30億円を投じて富士小山工場(静岡県駿東郡小山町)に専用の生産ラインを新設し、飲料水事業に参入する。

2月に同工場の敷地から採水した天然水と、その天然水を使用した炭酸水をECやホームセンターなどで販売する。初年度売上目標は50億円。

参入の理由について、7日決算速報説明会に臨んだアイリスオーヤマの大山晃弘社長は「東日本大震災の被災企業としての経験をもとにしている。社会貢献を考えて、災害時に首都圏へ早急に供給できる体制を整えておきたい」と語った。

同社は、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域への復興支援を目的に13年に精米事業に参入。玄米の保管から精米、包装までの全工程を15℃以下で行う独自の低温製法を編み出し、コメを中心とした食品事業を展開している。

東日本大震災から10年が経過しようとする今年、福島県の震災復興を目的に、人工芝・脱酸素剤・建材用平板・波板等の集合型工場を福島県南相馬市に新設することを決定した。

同社では「これまでは農業支援で地域貢献してきたが、製造業としての支援もしていきたい」との考えの下、産業の回復による雇用創出を図っていく。

集合型工場の設備投資額は約60億円。22年3月に稼働予定で50人の新規雇用を予定している。

福島イノベーション・コースト構想に呼応し、地域企業のロボット導入に向けた支援や福島ロボットテストフィールドの活用促進への貢献も視野に入れる。