「サントリー天然水」から“甘党向け炭酸水” 果汁量多めの飲み応えとゼロカロリーを両立 有糖炭酸飲料と無糖炭酸水の間に商機

サントリー食品インターナショナルは、「サントリー天然水スパークリング」シリーズから 3月16日に新発売する“甘党向け炭酸水”「 贅沢しぼり グレープフルーツ」を皮切りに、これまでほぼ手つかずとされたサイダーなどの有糖炭酸飲料と無糖炭酸水の間にあるカテゴリーを創造していく。

19日取材に応じたジャパン事業本部ブランド開発事業部の福永すみれ氏は「健康意識があり有糖炭酸飲料から“卒業したい”と思いながらも、今の炭酸水に満足しきれない甘党向けの方に向けて『贅沢しぼり』を商品化した」と語る。

「贅沢しぼり」の最大のポイントは果実感を押し出して飲み応えのある炭酸水に仕立てた点にある。

開発にあたり、無糖炭酸水が持つ健康価値も考え、砂糖は使わずに、果汁量を同シリーズ史上最も多く使用して果汁由来の果糖と新素材として柑橘オイルを採用してゼロカロリーでありながらもグレープフルーツそのもののような味わいを実現した。

第一弾の果汁として、市場定着しているレモンではなくグレープフルーツを選んだ理由については「甘党の方にとってレモン果汁を増やすことが価値にはつながらないと考えた。グレープフルーツの酸味だけではない果実由来の甘みが、甘党の方が求める飲み応えのある炭酸水に合致した」と述べる。

パッケージにも工夫を施し、本物の果実の手触りを想起させる表面がザラザラとしたボトルを新たに開発した。

改廃が激しい有糖炭酸飲料市場の動向も加味して、「贅沢しぼり」では5月25日に新フレーバーを投入するなどシリーズ展開していき「有糖炭酸ユーザーを飽きさせないようにしていく」。

当面は果汁の飲み応えを最大化した炭酸水としてシリーズ展開し、炭酸水の飲み応えを最大化するという考えから果汁以外の展開も視野に入れる。

「サントリー天然水スパークリング 贅沢しぼり グレープフルーツ」(サントリー食品インターナショナル)
「サントリー天然水スパークリング 贅沢しぼり グレープフルーツ」(サントリー食品インターナショナル)

「 贅沢しぼり グレープフルーツ」のマーケティング活動は、2月1日からTwitterで発売前に商品が贈られるプレゼントキャンペーンなど様々な施策を予定している。

「サントリー天然水」ブランドの今年の方針は「独自価値である水源の価値を最大化しながら他ブランドがまねできないコミュニケーションを展開していく」。

その中で「サントリー天然水スパークリング」シリーズでは、昨年過去最高の販売を記録した「スパークリングレモン」を柱に「自然の開放的な空気のリフレッシュメントと、こだわり素材の価値を最大化することによるリフレッシュメントの価値を伝えていく」。

「サントリー天然水スパークリング」シリーズは20年、15年比で炭酸水市場の伸びを上回る2倍に拡大。その要因としては、お酒の割材として飲まれる機会が増えたほか、そのまま飲用する直飲用途が拡大したとみている。「テレワークでオンオフの気分転換やリフレッシュがしにくくなる中で、炭酸刺激やレモンのフレッシュな香りが気分転換に合致し直飲みも増えている」という。