マスヤ「おにぎりせんべい」 巣ごもりでファミリーパック好調

米菓製造販売のマスヤ(三重県伊勢市、浜田吉司社長)の前9月期売上高は、前年比101.5%となった。上期は前年並みの推移だったが、コロナ禍による巣ごもり需要で3~5月を中心に売上げを伸ばした。

また、アイテム集約など生産性向上で利益改善が進んだ。チャネル別では、SMをはじめDgS、生協、ECなどが好調だった半面、客足が遠のいたCVSや土産物需要、アミューズメント施設向けなどが振るわなかった。

主軸商品の「おにぎりせんべい」はシリーズ全体で100.2%。そのうちメーンの味種である「しょうゆ」群は101.7%で、アイテム集約による減収分をカバーする動きを見せた。味種・容量・形状別で見ると、在宅率向上などが追い風となり「しょうゆ」のファミリーパックが107%超となった。

また、第2フレーバーとして定着しつつある「銀しゃり」のファミリーパックや、チャネル限定販売していた「3種アソート(しょうゆ・銀しゃり・焼とうもろこし味)」が、取扱店の拡大や生産キャパ向上などにより前年比7割前後のプラスとなった。

「3種アソート」はリニューアルを実施し、小袋タイプから1枚入りへと個包装化を進めたこと、アソートでしか食べられない「焼とうもろこし味」の魅力なども相まって認知・支持を広げている。

「おにぎりせんべい」に次ぐ商品ブランド「ピケエイト」は、春に実施したパッケージ刷新効果などで売上げが約5割アップ。特に地場の中京地区が好調だという。

今期(21年9月期)については、コロナ禍の影響を鑑み減収予算としている。立ち上がりの10・11月は「GoTo」で人が動き、外での消費機会が高まったことで伸び悩んだが、コロナ第3波襲来で三度巣ごもり消費が拡大。12月は前年を上回る推移を見せている。ただ、お盆商戦のように帰省自粛が広がれば、買い置き需要への影響は避けられない。

そうした中で今期は、ファン作りを強化。会員制サイト「おにぎり倶楽部」を活用し、倶楽部限定商品の開発をはじめ相互コミュニケーションを深化。“ファンからサポーター”へのステップアップを目指す。

商品展開では1月に、「おにぎりせんべい」の季節限定フレーバーやファミリーパックのひな祭りパッケージを投入予定。「ピケエイト」は22年度の発売50周年に向けて企画準備を進めていく。

設備面では、ここ数年取り組んできた焼成部門のオーバーホールが概ね完了。歩留まり向上、ロス削減につなげた。また、コロナ禍で遅れていた第1包装工場と第2包装工場の統合も期中に着手。21年2月に移設集約工事を始める予定だ。