店頭の3密回避へ食品ネット販売を本格化 近鉄百貨店

近鉄百貨店はネットショップ需要の高まりを受けて、宅配サービスやプレミアム冷凍食品の販売を新たに開始した。注文品を当日中に宅配するシステム「PickGo(ピックゴー)」を関西の百貨店で初めて導入するほか、ネット販売する商品カテゴリーを充実する。

新型コロナウイルス感染拡大による新しい生活様式や暮らし方の変化により、国内EC市場は急成長。同社の上半期(3~8月)EC事業売上高も前年比75%増と店頭売上げが苦戦するなか大きく売上げを伸ばした。食品ネット販売を強化することで、年末商戦の店頭混雑を緩和するとともに、EC事業の売上拡大に取り組む。

宅配業者と荷主をつなぐアプリ「PickGo(ピックゴー)」の活用を18日から開始する。あらかじめアプリをダウンロードして、届け先住所などを登録すると、届け先圏内の店から配送サービスを受けられる仕組みで、実施店舗のあべのハルカス近鉄本店から半径20km圏内の届け先に対応。当日の指定時間に、同店の食料品売場の商品や一部雑貨を届ける。1店舗の試験運用から徐々に拠点売場を拡大し、取扱商品も追加する計画だ。

近鉄のネットショップでは、「プレミアム冷凍食品」特設ページを新設した。メディアで人気の有名シェフやホテル監修の冷凍食品など、百貨店クオリティの約60種類を販売。中華レストラン桃谷樓「アラカルトセット」(1万800円)、伊勢志摩観光ホテル「伊勢海老とブイヤベースセット」(同)など本格的な料理を簡単、便利に自宅で楽しめるのが特徴だ。

またエリア限定で有名ブランドのクリスマス生ケーキの宅配を開始するほか、オードブルや精肉、蟹などをネットで受注して店頭で商品を渡す「予約グルメ店頭受取サービス」を導入。密を避けたニューノーマルな生活様式に対応する。