存在感高まるEC

飲食店や業務用商品を中心とした企業が苦境に立たされているが、テイクアウトやデリバリー、ECで乗り切ろうとする動きは多い。特にECへの参入は大手から個人商店まで、さまざまなレベルで進んでいる。

▼中元商戦では大手百貨店がECへの注力度合いを高めたところECは大きく伸長。店頭と合わせても厳しい予想を覆して前年比9割前後で着地したところが多く、なかには前年を超えたところもあった。ECサイト開設を支援する事業も好調だと聞く。ある程度は予想されたことだが、その予想を上回る勢いだ。

▼ワイン業界もECに期待を寄せる。商品やブランドのストーリー性や蘊蓄が求められる世界だが、店頭では伝えきれない話題でもWebならば写真や動画を使いながら紹介できる。「ワインやウイスキーなどはECとの親和性が高いのだろう」と語る市場関係者も多く、「コロナ禍でそれが表面化した」とみる。

▼ECなど、オンラインの世界が全てではないだろうが、これまでECを軽視してきた人たちにはノウハウの蓄積が薄く「そこがアキレス腱」ともいわれる。世界が急速に変わる中、われわれは新しい動きにどこまで対応できるだろうか。