需要分散化の工夫を

調査会社のレポートによると、今年の正月は「家で過ごす」という回答が6割を超え、例年よりも3割もアップする見通しだ。JRの年末年始予約数も過去最低となり新型コロナの感染再拡大で帰省を自粛する動きも強まっている。お盆、正月とも田舎に帰れず、孫の顔見せもオンラインでは寂しいが、今の状況を考えると仕方ない。

▼巣ごもりの正月が予想され、おせちの受注は好調だ。旅行や帰省がなくなり例年よりもワンランク上の重詰を求める人も増えている。年末商戦はこれから本番を迎えるが、混雑回避のため単品の早出し展開も広がっている。先週末には年明けまで賞味期限が持つ、高単価の正月用ハムを売り込むスーパーも見られた。

▼正月の恒例行事・初詣も例年とは違った風景となりそうだ。神社では三が日の混雑を避けた分散参拝や、ひと足先に祈願を済ませる「幸先詣(さいさきもうで)」を呼びかけ、新たな様式への対応を急いでいる。

▼その意味では、コロナ禍で迎える正月のキーワードは分散化。いまさらだが、観光需要促進のGo Toトラベルキャンペーンも時期やエリアの集中を避け、平日に需要を促すなどの工夫が必要だったのかもしれない。