オタフクソース「デーツ」1億円超え 前期業績は家庭用が業務用カバー、連結250億円に

オタフクソースの20年9月期は売上高が前年比102%の244億8千万円で着地した。内食需要が高まった家庭用が113%の134億6千万円、外食の低迷で苦戦した業務用は91%の109億6千万円。構成比は家庭用が5ポイント高まり55%となった。国内6社連結の売上高は251億4千万円、経常利益は11億2千万円の増収増益。

家庭用はソースやお好み焼粉の需要が急増。特にお好み焼粉は1日に1か月分の注文が殺到するなどしたため、ソースと同様に一部商品を休売し生産を売れ筋に集中した。一方、業務用の主軸であるお好み焼店に対してはテイクアウトを告知する販促物や感染防止グッズを広島県内を中心に配布し回復を支援した。

品目別の売上高はソースが101.3%の137億円、酢92.4%の25億円、関連材料107.1%の55億円、たれ110%の17億円。酢が落ち込んだのは、主力商品である「らっきょう酢」の需要期に売場展開が十分にできなかったため。今年の春に発売した「デーツ」は売上目標の1億円をクリアし、今期は4億円を目指す。地域別では家庭用の割合が高い東京支店、名古屋支店がいずれも10%前後伸長した。

海外の売上高は1億円増の22億円。ロックダウンで飲食店が閉まっていた米国は前年比90%、成長を続けていたマレーシアも同様の理由で104%にとどまった。比較的回復の早かった中国はオンラインが好調なこともあり148%と伸長。

今期は“Energy”と“Earth friendly”を方針に掲げ粉もの文化の浸透、新生産設備の導入やサプライチェーンの最適化などグループの連携強化に取り組むほか、商品面では伸長の続くお好み焼関連材料を強化する。売上高はオタフクソースが250億円(経常利益11億円)、国内6社連結で256億1千万円(12億7千万円)を計画する。

佐々木孝富社長は目標達成へ向けた取り組みについて「前期のお好み関連材料の伸びをカバーしづらいとは思うが、今期も好調に推移しており、いかに上期に実績を作るかが一つの方策となる。あらゆる手段であらゆる業態にお付き合いできるのが調味料業界であり、個別に動いて策をとりながら業務用も伸ばしていきたい」としている。