カリフォルニア産レーズン 記録的大減産見込む 作付面積、20年で半減

17~18年にかけて、供給不足から歴史的な高値が続いたカリフォルニア産レーズン。昨年度はまずまずの生産量を確保したのも束の間、今シーズンは再び大減産に転じそうだ。

当局の発表によれば、20年度産の予想生産量は19万1千557t(MT換算、以下同)。昨年の22万9千902tから16.7%減となり、凶作だった17年をも下回る水準が見込まれている。

天候要因などの一方で大きな背景となっているのが、今世紀に入り構造的に進んできた作付面積の縮小だ。00年に11万3千haほどあった作付面積は、現在約5万600haと激減した。

かつてのカリフォルニア産レーズンは、恒常的な生産過剰作物。大手生産者団体のRBAと加工業者との間で生産者価格(フィールドプライス)が毎年設定され、独立系の生産者も含めて相場を支配してきた。国内で消費しきれない分を海外に販売するため、当時は輸出向けに割安な価格を設定していた。

だが価格高騰が進んだアーモンド、ピスタチオ、クルミなどナッツ類への転作が相次いだことで、生産余力は急激に縮小。これを受けて約10年前には、生産者価格を国内向けに合わせる形で一本化した。ただ近年はこの生産者価格も、需要が伸び悩む市場実態と乖離していた。

暴騰回避へ生産者と協議も

このため昨年には価格設定が見送られ、日本市場でも供給が拡大しつつあるライバルのトルコ産を意識した、競争力ある価格オファーが目立った。かつて40%の生産シェアを占めたRBA加盟農家は減り続け、価格への影響力も低下。今期も生産者価格が設定されるめどは立たず、制度はますます形骸化しそうだ。

今年に入ってからは、コロナ禍の影響で世界的に家庭内でのレーズンパンなどの消費が増えたことで、需要は堅調。ナッツや他のドライフルーツと比較して安価な素材であることも、改めて見直されている。

大減産に伴い値上がりは必至の情勢だが、17年の不作時のような異常暴騰の回避に向けて生産者と加工業者との間で協議が行われている模様だ。