J-オイルミルズ 筋肉質な事業基盤構築へ 付加価値品を継続強化

J-オイルミルズは19日、第2四半期決算会見を開催。八馬史尚社長は下期に向けて、「コロナ禍で先行き不透明な環境だが、第五期中期経営計画の最終仕上げとして、家庭用事業の強化とSKU削減等の構造改革を加速させる」との方針を示した。

同社の上期決算は売上高783億円(前年同期比13.5%減)、営業利益27億円(同33.2%減)。家庭用は堅調だったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外食産業向けの業務用製品やミールの販売量が減少。利益面では構造改革によるコスト削減が成果を挙げたものの、業務用製品の需要減退が響いた。

主力の油脂事業は、通期でも約160億円の減収を見込むが、高付加価値品の拡販やコスト削減により、営業利益は前年並みを計画。事業の筋肉質化と収益力拡大に向けた取り組みを推進する。

高付加価値品の拡販では、家庭用オリーブオイルや、えごま油などのオメガ3シリーズ、米油などが堅調に推移。内食化と健康志向の高まりに対応した商品開発・提案をさらに強化する。

業務用油脂はコロナの影響を受けているものの、「長調得徳」や「J―OILPRO」「ご飯のための米油」などの機能性油脂は安定した動き。市場環境は依然不透明だが、「テイクアウト製品の経時劣化の抑制やオペレーション改善に向けた提案活動を継続し、お客さまの課題解決に貢献する」(八馬社長)との考えを強調した。

スターチ製品においても高付加価値品の「ネオトラスト」が品質・食感改良剤として外食・中食での採用増加が進んでいるという。

構造改革の取り組みでは、油脂・油脂加工品・スターチの各事業でSKU削減を推進。今期中に300品目を削減統合し、次期中計に向けた筋肉質化を進める。

また、日清オイリオグループとの業務提携では搾油の受委託、原油と油粕の等価交換(スワップ)を開始したほか、下期からは原料輸送時の共同配船を開始する予定。

海外展開では、タイのスターチ事業に続き昨年度からスタートしたマレーシアの製菓製パン素材事業において、同社のフレーバー技術を活用した業務用マーガリン新商品の販売を開始。日本品質の技術をベースに、アセアン市場での展開を目指す。