トランプ氏にも処方、ビタミンDと亜鉛の免疫力アップ効果とは 大塚製薬がセミナー 簡単レシピも

ドナルド・トランプ氏が未承認薬と一緒に処方されたビタミンDと亜鉛は、免疫力アップや体調管理に欠かせない栄養素――。

大塚製薬は10月30日、ゲストスピーカーを招いてオンラインプレスセミナーを開催し、冒頭のようなビタミン&ミネラルと免疫の関係を知らしめた。

健康維持にはビタミン全13種類とミネラル全13種類を満遍なく摂る必要があるとした上で、神戸学院大学栄養学部の田中清教授はビタミンDの重要性を強調する。

「ビタミンDは免疫の働きを高めるだけではなく、調整作用を持ち過剰な免疫反応を抑える。ビタミンDが充足していることは感染症予防・重症化予防に重要な意味を持つことが明らかになった」と力説する。

ビタミンDは、体を守るための最前線の戦いをしてくれる自然免疫に加えて、自然免疫ではカバーしきれない小さな病原体に対処する獲得免疫の両方に作用する。

免疫力アップへ浅野氏が提案する「キクラゲの麻婆豆腐」
免疫力アップへ浅野氏が提案する「キクラゲの麻婆豆腐」

獲得免疫では、免疫活性化物質であるサイトカインなどを産生して免疫の調整役を担うヘルパーT細胞(リンパ球)に働きかける。「ビタミンDが不足すると、このブレーキ役となるリンパ球が少なくなってしまう」という。

病原体に対する免疫が強くなり暴走状態になると、自らの体を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患やになりうる可能性がある。

新型コロナウイルスによる重症化の一因であるARDSと呼ばれる急性呼吸窮迫症候群も、免疫が暴走状態となることでサイトカインが大量に産生されるサイトカインストームが原因であると言われている。

ビタミンDの一番重要な役割としてカルシウム吸収促進も指摘。「ビタミンDがないと、いくらカルシウムを食べても体に入ってこない。それ以外に全身で多くの役割を果たしていることが分かってきている」と述べる。

(左から)西沢邦浩氏(日経BP総研)、田中清氏(神戸学院大学)、浅野まみこ氏(管理栄養士)
(左から)西沢邦浩氏(日経BP総研)、田中清氏(神戸学院大学)、浅野まみこ氏(管理栄養士)

亜鉛については、モデレーターを務めた日経BP総研客員研究員の西沢邦浩氏が細胞内の亜鉛濃度が高いとウイルスの複製を阻害するという内容の研究報告を紹介した。

管理栄養士の浅野まみこ氏はビタミンとミネラルの一般的な役割を説明。ビタミンについては「B1は野菜ではなく豚肉や大豆に多く含まれており、ごはん・うどん・パスタなどの代謝を助けてエネルギー産生に役立てている栄養素。脂溶性のA・D・E・Kは肉や魚の脂と合わせることで吸収が進む」と語る。

ミネラルに関してはカルシウム・鉄・亜鉛の働きについて触れ、この中で亜鉛は食品添加物の摂取や飲酒で不足がちになると指摘する。