ハウス食品グループの香辛・調味加工食品事業 きめ細かな提案で底上げ

ハウス食品グループ本社は香辛・調味加工食品事業の上期(4-9月)業績と通期(4-3月)計画を明らかにした。同事業の上期売上高は前年比3.8%増の717億円、営業利益は34.8%増の79億円。通期では売上高で0.3%増の1千454億円、営業利益で3.5%増の146億円を見込む。

上期は内食機会が増加し、幅広いカテゴリーで家庭用製品が伸長。業務用の苦戦を吸収した。売上高の内訳は、ハウス食品が4.9%増の674億円、ギャバンが11.2%減の44億円、マロニーが10.0%増の10億円だった。

ハウス食品のうちルウカレーは6.3%増の199億円。主要ブランドは「バーモントカレー」3.9%増、「ジャワカレー」11.9%増、「こくまろカレー」5.1%増だった。カテゴリー全体で伸長。2月発売の「ごちレピライス」が寄与し、9月発売の「こくまろバターチキンカレー」も好調なスタートを切った。

ルウシチューは3.8%増の46億円。主要ブランドは「北海道シチュー」1.5%増、「シチューミクス」7.3%増だった。主要ブランドがオフシーズンに好調に推移した。

スパイスは20.2%増の118億円。ねりスパイスが22.7%増、シーズニングが18.4%増、「GABANスパイス」が26.8%増だった。各サブカテゴリーで大幅に伸長し、2月発売の「レモンペースト」も寄与。調理機会の増加に伴い、大容量ねり、洋風スパイスの需要が広がった。

レトルトはカレー、シチュー、ハヤシの合算で4.2%増の96億円。レトルトカレーは4.6%増の85億円だった。主要ブランドは「咖喱屋カレー」2.5%増、「プロクオリティ」32.0%増、「選ばれし人気店」12.1%増だった。食シーンの拡大によって特に「プロクオリティ」が伸長した。

ラーメンは12.1%増の34億円で「うまかっちゃん」は11.8%増。スナックは4.5%減の35億円で「とんがりコーン」は6.7%減、「オー.ザック」は2.1%増。デザートは7.4%増の19億円で「フルーチェ」は14.3%増。学校休校による子供の在宅率増加に伴い、家庭での手作り需要が増加した。

業務用は18.8%減の71億円。ルウ&フレークが21.8%減、レトルトが17.7%減、ケアフードが0.6%増だった。外食の営業時間短縮や営業自粛、外出自粛の影響で苦戦。ケアフードは、一部デイサービスなどで受け入れ不可となり売上げが減少したが、病院や施設での備蓄需要の高まりなどもあり、前年並みを維持した。

通期売上高予想の内訳はハウス食品が前年比1.1%増の1千358億円。うちルウカレーで5.7%増の391億円、ルウシチューで0.7%減の121億円、スパイスで14.7%増の228億円、レトルトで0.4%減の191億円、業務用で16.5%減の146億円を見込む。ギャバンは9.0%減の89億円、マロニーは2.5%増の28億円。

コロナがもたらした生活者の意識や行動の変化をとらえ、きめ細やかな提案により底上げを図る計画。メニューバラエティの強化、売場や露出の見直し、調理の楽しさや付加価値の提案などに取り組む。第4四半期に前期発生した特需の反動影響を見込む。