こうじ甘酒 免疫力アップを訴求 健康への貢献で市場拡大へ

米こうじで作られた甘酒、いわゆるこうじ甘酒は今年も引き続き高い販売レベルを維持し、甘酒市場を支えている。今年はコロナ禍により、これまで以上に消費者の健康意識が高まっている。「飲む点滴」と呼ばれるほど万能の健康ドリンクであるこうじ甘酒を“免疫力”のキーワードで積極的に訴求し、消費者の健康に貢献するとともに市場拡大へつなげたい。

甘酒市場は15~17年の第1次ブーム後、18、19年と2年連続で縮小した。近年はこうじ甘酒が徐々に構成比を増やし、酒粕と米こうじのミックス甘酒を含む酒粕甘酒のダウントレンドが目立つ。現在、こうじ甘酒は市場の6割以上を占めているとみられる。

今年はコロナ禍により消費者の健康意識が高まり、甘酒市場にとって追い風となっている。家庭での飲用習慣や消費層が広がりつつあり、複数の有力メーカーが前年実績を上回っている。まもなく迎える最需要期の冬場は「こうじ甘酒で免疫力アップ」の打ち出しで、さらなる売上げアップを図りたい。

こうじ甘酒に含まれる発酵成分は腸内環境を整え、免疫細胞の働きを整える。免疫力が向上すると、病気になりにくい、健康的な体がつくられる。こうじ甘酒は常温で陳列できる商品もあり、エンド展開も可能。エンド展開によって免疫力向上を訴求し、高まる健康ニーズへ的確に応えたい。

また、売場展開の見直しも求められる。有力POSによると、甘酒はアーモンドミルクの3倍強もの市場規模があるが、現状の売場スペースは市場規模に見合っていない。これは売場にとって大きなチャンスロスと言える。洋日配売場の健康飲料コーナーに豆乳やアーモンドミルクとともに、こうじ甘酒もしっかり品揃えしてチャンスロスを回避すべきだ。

今後の市場について、有力メーカーは豆乳市場のように何度かのブームと踊り場を経て市場成長すると予測している。市場拡大は、近年の市場を牽引してきたこうじ甘酒の成長が鍵となる。第1次ブームの起爆剤となった健康・美容情報の発信に加えて、飲み方や調理用途の訴求により楽しみ方を広げたい。