コロナで行き場失う高級食材 イオン「ブラックフライデー」で生産者応援へ

イオンリテールが20日から10日間開催する「ブラックフライデーセール」では、700品目を超えるお買い得商品のラインアップを予定。食料品では生産者応援や『おうちレストラン』をテーマに上質な食材などをお買得価格で提供する。食料品の品揃えは昨年の200品目から300品目へ拡大する。

5日発表した戸部勝義営業企画本部長は、食料品について「生産者応援の二大企画として国内の養殖業者を応援する「ぶりvs真鯛」企画と黒毛和牛大放出を実施する」と語る。

生産者応援の背景にはコロナ禍の外出自粛による外食の苦境がある。生産をストップできず行き場を失った食材をまとめて引き受けることで生産者応援につなげていく考えだ。

「これまで外食に出回っていた和牛や金目鯛が店舗にも出回る傾向がある。特に養殖の場合、鯛などは育ってしまい生産を止めることはできない。生産者さまと協力して物量と調達コストを工夫し、節約ムードの中、お値打ち価格で提供する。非常に味が良く喜んでいただける商品を用意している」と説明する。

消費動向としては、Go Toキャンペーンで消費喚起されているものの「ますます節約志向は高まっていく」とみている。加えて、外出を控える傾向も依然根強いと判断。「テイクアウトが難しい焼き肉などをレストランに負けない品揃えで展開。また、旅行に行きづらい人や年末年始に帰省したくてもできない人に向けてはご当地の名産品を提供していく」。

旅気分や帰省ニーズに向けては全国の銘菓を揃える。「ご高齢の方のところへは帰省しづらいといった声も聞かれ、故郷のものを取り寄せる傾向が非常に高まっている。特に北海道と沖縄はその傾向が強い。贈答品とあわせて売場展開していくことを考えている」。

今回のセールのコンセプトは「10日間、いつ来ても、あんぜん、あんしんで楽しく」。新型コロナ感染防止対策で密集を避けるため、期間を昨年の2倍の10日間とし6日から予約販売とECセールを実施し、店舗の防疫対策も徹底する。セールは、本州・四国のイオンとイオンスタイル約400店舗で開催される。