鹿児島の小売業界 域外勢攻勢に地元勢防戦一方 市場変化で競争激化続く

鹿児島県の主要流通企業(生協を含む)の19年度決算がおおむね出揃った。大和を除き増収だったが、経費増を吸収できなかったことで、減益または赤字に転じた企業が増加した。赤字転落した山形屋ストアと大和は減損損失計上が大きく響いた形となった。

鹿児島エリアの流通業界において、「タイヨー王国」といわれ圧倒的シェアを誇っていたタイヨーは、経営路線を売上重視型から収益重視型にシフトした影響で、ここ数年は売上高は下降線をたどり、最盛期の1千308億円(2012年2月期)から310億円も減少した。

一方、近年目覚ましい勢いで売上げを伸ばし、タイヨーを追撃するニシムタは、タイヨーとの差を前年度の409億円から約250億円に縮小した。タイヨーは特売再開で2.4%増と4期ぶりの増収を果したが、ニシムタは合志店の開業などで同社を上回り6.3%増の増収としたことで、両者間の差はさらに縮まったものとみられる。

なお、「AZ」などの食品スーパーを展開するマキオやJA系のエーコープ鹿児島、山形屋ストアなどは大きく売上げを伸ばしていない。対して、ここ数年で域外からの出店が加速しコスモス薬品やダイレックス、トライアルなどに加えて、ドンキホーテが進出。鹿児島市場での競争は激化の一途をたどっているだけに県外大手のシェアは、より一段と高まりそうだ。

鹿児島県 小売 スーパー 2019市況