認知症を早期発見へ 血中アミノ酸バランス分析サービス開始 味の素

味の素社は、このほどオンラインで「アミノインデックス新検査項目(認知機能低下)」の記者説明会を開催した。

「アミノインデックス技術」は、健康な人は血液中のアミノ酸濃度バランスの恒常性が保たれるが、疾患になると特徴的な変動を示すことを応用し、現在の健康状態や将来の病気のリスクを明らかにする技術で、疾患リスクを評価する検査として展開している「アミノインデックス リスクスクリーニング(AIRS)」に50歳以上を対象とする「現在認知機能が低下している可能性」の評価項目を追加し、10月下旬からサービスを開始している。

開催に先立ち西井孝明社長は、「国内の認知症患者は2025年には700万人を超えると試算されている。軽度認知障害(MCI)を加えると700万人と言われ、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症およびその予備軍と言われている。そこで認知機能低下のリスクをチェックできるアミノインデックスサービスを開発。

今後はアミノインデックスを通じて、自らの健康状態を把握する手段とともに、がんや生活習慣病などさまざまな疾病の予防や早期発見につながるソリューションを提供することで、快適な生活実現に努める。

アミノインデックスで血液中のアミノ酸バランスから見た認知機能の低下を早期発見し、独自開発のアプリで食事をチェックし、必要な栄養素やバランスを把握。食以外の生活習慣もチェックし、食および生活習慣と認知機能低下の関連性を分析し、メニュー、運動、睡眠といった多方面からのアドバイスやサプリメントを通じ、ライフスタイルに合わせたビジネスを考えている。これらで100億円規模の認知機能にかかわる事業に育成したい」と語った。

講演の中で新潟大学脳研究所生命科学リソース研究センターの池内健教授は、「MCI期において早期発見を行い、日常生活を見直すことで認知症になりにくい生活習慣を身につけることが大切」と指摘。

東京都健康長寿医療センター研究所の北村明彦研究部長は、「認知症の危険因子は生活習慣と密接に結びついており、生活習慣を改善することで認知症のリスクや認知機能低下を抑えることができる」と説明。味の素の影山陽子アミノインデックス事業部長は、アミノインデックスで将来の危険を察知できれば幸せな人生が送れるなど語った。