介護食認定マーク拡大、アイスクリームなど追加 利用者の食の楽しみ向上に期待

アイスクリーム、チョコレート、キャラメル、煎餅などがユニバーサルデザインフード(UDF)に。日本介護食品協議会会長(森佳光会長、会員87社)は1日から、「ユニバーサルデザインフード拡張規格(2020)に関するガイドライン」の運用を開始した。

今回の措置は、現行UDFの試験方法に沿った物性測定値では従来の自主規格に適合しないが、一般食品と比べ食べる力が弱まった方でも食べやすい食品として開発されたものに対し、UDFマーク表示の対象範囲を広げることで利用者の選択肢を増やし、UDFの利用価値を高める狙い。

新たにUDFの適用となるのは、アイスクリーム、チョコレート、キャラメル、煎餅など、温度(体温)や水分を加えることで従来のUDFの4区分(「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」)と同程度の食べやすさが確認できる食品。

UDFマークの表示については、従来の4区分の表示とは異なり、UDFロゴマークに近接して対象製品の特徴説明や注意事項を表示することが必要。アイスクリームの場合、「室温でもとけないアイス(氷菓子)です」といった表示のほか、「冷凍(-5℃)状態で、『容易にかめる』に相当するかたさです」「常温(20℃)でも溶けず、『かまなくてよい』に相当するかたさになります」といった製品特徴の説明、「品温の変化に伴って、かたさが変化する食品です」といった注意喚起表示が基本となる。

申請に当たっては、従来のUDF申請手順に加え、同協議会が結成する官能確認会が実食の上、申請製品の適切性などを確認したことを示す官能確認書と専用の申請様式による書類が必要。

UDFをめぐっては昨年、山崎製パンの市販用食パン「ダブルソフト」「ふんわり食パン」(前期合計売上高139億円)が区分1(容易にかめる)に登録(トーストして食べる場合は対象外)されたことで、2019年(1~12月)のUDF生産量が前年比141.5%増と急拡大した。今後、アイスクリームやチョコレート、煎餅など対象範囲が主食以外にも広がることで、UDFに対する理解促進と認知拡大に加え、利用者のQOL向上という面でも期待されそうだ。