なぜ飲料容器のリサイクルボックスはゴミ箱扱いされるのか? 1000人に消費者意識調査

普段、街中でペットボトル(PET)や缶以外のゴミが出た場合、53%が「自販機の横にあるボックスに捨てることが多い」と回答――。

全国清涼飲料連合会(全清飲)は9月25日から30日の6日間、ネットエイジア社の調査協力の下、一都三県の15歳から59歳の男女で月に1日以上、飲料自販機を利用する人を対象に「リサイクルボックスに関する消費者意識調査」を実施し1千人の有効サンプルを集計したところ冒頭の実態が浮き彫りになった。

自販機の横にあるボックスは、飲み終わった飲料の空容器を回収してリサイクルすることを目的に設置されているが、その設置理由が伝わっていないのが一因とされる。

「ゴミ箱ではなくリサイクルボックスであることを知っていたか?」の問いには、4割強が「知らなかった」と応えた。

ただし「自販機横にあるボックスにPET・缶・ビン以外のものを入れてもよいと思うか?」の設問には約9割が「入れてはいけない」と回答。「分かってはいるもののゴミ箱扱いしてしまう」層が相当数いるように思われる。

ゴミを入れたことがあると回答した106人にその理由を質したところ「ゴミ箱がなかった」「ポイ捨てよりはいいと思った」「捨てても問題ないと思った」などの回答が散見され、問題意識の低さを思わせる結果となった。

現在、東京都などが推進している使用済みPETを再び使用可能なPETに戻していく水平循環リサイクルは、理論上、何度でもリサイクルできる仕組みになっている。

しかし、持続可能には高純度のきれいな状態での回収が求められ、タバコの吸い殻などを空容器に詰め込んだり、リサイクルボックスにプラスチックカップを投入したりすると水平循環型リサイクルが難しくなる。

リサイクルボックスのゴミ箱扱いは、自販機オペレーショーンの阻害要因にもなっている。

「缶やPET以外のものが入れられているのが現状。テイクアウトのカップで投入口がふさがれてしまうと、周囲に空容器が散乱し清掃も重労働になる」(コカ・コーラボトラーズジャパン)といった声や、空容器回収の別部隊を設けている企業もそれだけでは対応しきれず回収だけの訪問をたびたび要請される事態が恒常化している。

全清飲は18年11月に、100%の回収を目指し次に回収したものを100%有効利用することを目標に掲げた「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表。19年からリサイクルボックスに消費者啓発ステッカーを貼るなどして活動を強化しているが、リサイクルボックスをゴミ箱扱いされないためのさらなる効果的な施策が求められる。