日本アクセス「冷凍マザー物流センター」試験稼働 冷凍物流の労働環境改善へ検証

日本アクセスは2日から、冷凍マザーセンター(関東フローズンマザー物流センター)の試験運営を開始した。当面はFS(実行可能性調査)と位置付け、大手メーカー10社前後限定でスタート。1年間かけて費用や運用面の検証を実施し、FS結果を踏まえて関東エリアでの本稼働に移行予定。さらに東北や中四国を手始めに全国へ展開する計画だ。

マザーセンターの物流フローは別図の通り。マザーセンターで一括仕入れし、各支店・物流センターに横持ちする物流機能を有する。

これにより、取引メーカーの営業倉庫に対する寄託在庫量の削減、受発注集約による業務効率化の推進、納品車両の集約による物流削減、パレット運用による荷降ろし時間短縮と待機時間解消につなげる。

冷凍物流業界は、メーカーごとのパレット規格が異なることからパレット化が遅れており、他の温度帯に比べて労働環境が過酷にもかかわらず、配送車両への手積み・手降ろし、ドライバーの長時間拘束や納品先での待機問題発生が課題となっている。

同社ではこうした現状を「冷凍物流の安定供給を阻害するリスク要因」ととらえ、解決策を検討してきた。

冷凍マザーセンターでは新たな取り組みとして、パレットSCM(事前出荷情報)を導入。マザーセンター出荷データから荷受け側汎用センターの入庫予定データが自動生成されるシステムを導入し、荷受け側がSCMラベルのバーコードをスキャンすることでパレット積み付け情報を取り込め、入荷検品作業の軽減につなげる。(図下記事続く)

物流フロー(日本アクセス 冷凍マザーセンター(関東フローズンマザー物流センター))
物流フロー(日本アクセス 冷凍マザーセンター(関東フローズンマザー物流センター))

日本アクセスでは、冷凍物流の社会的課題解決に貢献するとともに、「当社の物流機能を川上領域に拡大し、将来にわたり安定的な商品調達と、強みである商権強化や差別化が可能な物流インフラ構築を目指す」とした。

【センター概要】センター名=関東フローズンマザー物流センター(関東Fマザー物流C)▽所在地=埼玉県さいたま市岩槻区柏崎谷際1063番1▽母里勝センター長