サトウ食品 70周年祝う 「餅のように粘り強く」 おいしさ追求 これからも

「サトウの切り餅」「サトウのごはん」で知られるサトウ食品(新潟市)は、今年で創業70周年。これを記念してブランドの名称と社名を統一するため、佐藤食品工業から現社名へと8月1日付で変更した。

先月27日には、取引先をはじめとした関係企業、団体、行政関係者などを招き「創業70周年記念感謝の会」をホテル日航新潟で開催。不運にも今年はコロナ禍と重なり、一時は予定の全面変更も検討したという。だが一層の飛躍を目指す大きな節目の行事として、感染防止策を徹底した上で盛大に挙行した。

あいさつした佐藤元社長は、これまでの支援について関係者に謝辞を述べた上で「弊社はコメ加工一筋。お客さまにとって便利でおいしいか、製品を通してお客さまの笑顔が見えるかを常に問いながら、餅のように粘り強く、ご飯のように飽きずにおいしさを追求してきた」「節目の70周年を迎え、次の100周年に向けてさらなる成長を果たすには、何と言っても人材育成が課題。長期的視点で、総力を結集し着実に取り組んでいく」と宣言した。

同社は1950年、初代社長の佐藤勘作氏が白玉粉の製造から創業。その後に進出した餅事業では、ph調整剤により賞味期限1年を実現した切り餅を73年に発売。巨額を投じたCMの効果もあり「サトウの切り餅」は全国的な知名度を得た。

88年には初代「サトウのごはん」を発売。専用の釜で1食ずつ炊き上げる製法で、炊き立ての風味が味わえるパックご飯を実現。ただ「玄関あけたら2分でごはん」のCMが話題となった一方で、当初は思うように売れなかったという。それでも「ご飯を買う時代が必ず来る」という佐藤功社長(現会長)の先見の明により、工場設備を増設。「平成のコメ騒動」や相次ぐ自然災害、女性の社会進出などの社会背景の中で、じわじわと売上げを伸ばしてきた。

祝賀会では、新潟県の花角英世知事、新潟市の中原八一市長が祝辞を披露したのに続き、佐藤功会長夫妻に孫夫婦から感謝の花束を贈呈。新潟古町芸妓による祝舞も行われた。

サトウ食品は、70周年のキャッチコピーである「これからも、もっとおいしく」の理念のもと、企業価値とブランド価値の一層の向上を目指していく。