ハウス食品の工場をリモートで見学 コロナ禍の小学生応援

ハウス食品は静岡県袋井市とともに同社の静岡工場と市内の小学校をリモートでつなぐ「リモート工場見学」に取り組んでいる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で工場見学、社会科見学が休止になる中で、市、教育委員会、学校と検討を重ね、小学校にいながらリモートで工場見学ができる仕組みを構築した。コロナ禍における小学生の社会科見学を応援する。

ハウス食品静岡工場は1982年に竣工した同社最大規模の工場。最新の設備と技術を取り入れており、特にレトルト工場での具材の自動計量やレトルト釜による連続殺菌加工の技術は最高水準を誇る。工場見学にも積極的に取り組んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、年間来場者数1万2千人達成目前の2月下旬から工場見学を休止している。

そこで立ち上がったのが、「5人の普通のママ」で構成される工場見学担当だ。「どうしてもあきらめたくなかったのは毎秋恒例の小学校の社会科見学。近隣の小学校との長年の絆を継続するためでもあり、何より、子どもたちからの『ありがとう』の声に私たちのほうが元気をもらっていたので、『できることはすべてやってみよう』と知恵を絞った」(鈴木晶代リーダー)。その結果、生まれたのが「リモート工場見学」のアイデア。8月から急ピッチで準備を進めた。

具材の計量工程(ハウス食品静岡工場)
具材の計量工程(ハウス食品静岡工場)

「リモート工場見学」は3年生にレトルトカレーの製造工程をライブ中継で見学してもらうもの。第1回は9月24日、5人の工場見学担当が工場と小学校に分かれ、袋井市立袋井西小学校で開かれた。参加した小学生は、カレーソースの注入や野菜の計量など、生産ラインからの迫力あるアップ映像に興味津々の様子で、質問タイムには工場の社員とライブ中継ならではのやり取りもあり、大いに盛り上がったという。

「リモート工場見学」は12月上旬まで周辺自治体を含む小学校で開かれる。総勢800人以上の小学生が参加する予定だ。