国産農畜水産物輸出拡大へ 生産者との協働組織を発足 PPIH

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は23日、日本の農畜水産物の輸出拡大に向けた生産者とPPIHグループのパートナーシップ組織「Pan Pacific International Club(PPIC)」を発足した。政府、自治体等とも連携、10年後の海外輸出額3千億円を目指す。

PPICは、PPIHグループの海外店舗に輸出を希望する生産者や関連団体で構成する会員制組織。全国の生産者が安定的に輸出を拡大していくことを支援するほか、品質の高さに定評のある日本の「食」を、海外でも買いやすい価格で提供できる環境を整備することで、国産農畜水産物の輸出促進につなげる狙い。

入会条件は、PPIHグループの海外展開店舗へ輸出を希望する生鮮食品に携わる事業者や団体。会員になることで、PPIHグループとの定期商談や直接取引契約が可能となり、安定した出荷先の確保につながるほか、市場や環境に左右されない出荷価格の安定が期待できる。

海外マーケット情報も提供されることから、作付け・製造の計画が立てやすくなるといったメリットも得られる。

一方、PPIHグループは、PPIC会員を増やし、輸出協力を仰ぐことなどにより、年間を通して安定した品質・数量・価格で商品を仕入れられるメリットが享受できる。

PPICはまず、生鮮食品から取り組みを開始。順次、加工食品や非食品などに範囲を拡大し、将来的には国内の一次産業者、二次産業者が集う会員組織に発展させていく考え。

PPIHグループは現在、米国に38店を展開するほか、シンガポール、香港、タイ各国で日本製、日本市場向けの商品を低価格で提供する「ジャパンブランド・スペシャリティストア」をコンセプトとする「DON DON DONKI」を13店展開している。また、2021年にはマレーシア、台湾にも出店する予定。

環太平洋地域の出店をさらに加速させるとともに、ジャパンブランド中心の独自業態創造と食のSPA化などを推進することにより、2030年の海外売上高1兆円体制を目指す。