栄養士注目の栄養素は「ビタミン」「たんぱく質」 ニュートリー調査

「栄養士が注目する免疫力を高めるために摂取が必要な栄養素」のトップ5は

①ビタミン、たんぱく質(92%)
②ミネラル(74%)
③エネルギー(73%)
④水分(50%)
⑤乳酸菌(42%)

これは、ニュートリーが今年7月から8月にかけて、全国の病院・介護福祉施設の栄養士ら113人を対象に実施した「コロナ禍における医療・介護現場の現状と栄養の必要性に関する実態調査」(回答総数113件)の結果。調査では、栄養士の93%が「免疫低下は新型コロナウイルス感染症による入院・死亡などの重篤化リスクになる」と回答。97%は「免疫力向上に良好な栄養状態」を重視していることが分かった。

また、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い、栄養学的なアプローチの充実が患者・利用者の感染予防・対策に有効と回答した栄養士は全体の43%。その理由として、重症化予防(31%)、体力・免疫力向上(29%)、回復力の向上(6%)の3点に分類されたが、実際に栄養学的アプローチを実践している施設は27%にとどまり、このうち74%は栄養補助食品の導入となっていた。

栄養摂取が「感染症の重症化リスクの軽減」や「免疫向上・早期回復」に有効という点について栄養士からは「コロナのみならず栄養状態の悪化は免疫力の低下、感染による重症化につながる。栄養状態を良好に保ち、免疫力を維持することが必要」といった意見や、「機能的に食形態が段階的に落ちていき一度に取れる栄養が少なくなって免疫力が落ちてきている方が多い。コロナの影響でその他の要素からも機能低下を起こしている。食欲不振や社会との交流としての食事場面も減っている。栄養がしっかり取れることで、その他の機能(身体活動や認知機能)にもよい影響を与える」との認識が示された。

「良好な栄養状態は回復力の向上に効果がある」という点については、「ワクチンや特効薬がまだない今の状況では、栄養アプローチにより免疫力や抵抗力、自然治癒力を高めるしかない。かからないように、かかってもできるだけ軽症で済むようにするには、毎日の食事(栄養)と十分な睡眠がとても重要」といった切実な声もあった。

今回の実態調査は、病院や介護福祉施設が新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中、栄養士の業務の実態を把握し、栄養士をはじめ栄養療法に関わる医療従事者や患者に役立つ支援を明らかすることを目的に実施した。