加工用イチゴの新品種「夢つづき2号」育成成功 アヲハタ

アヲハタと、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下農研機構)は、加工に適し、春季の気温上昇下でも収量の安定したイチゴの新品種「夢つづき2号」の育成に成功した。今年6月に品種登録出願を行い9月に農林水産省から出願公表され、種苗法により両法人の育成者権が保護されている。

イチゴは加工用途でも幅広く利用されているが、加工用は露地栽培が主流のため、収量が天候に左右されやすいことが課題となっていた。しかし、国内のイチゴの品種育成は生食用が中心で、加工用の品種育成はあまり行われていないのが現状。そこでフルーツ加工の領域拡大を目指すアヲハタと、農業・食品分野で科学技術イノベーション創出に取り組む農研機構が共同で、加工に適し露地環境でも栽培が容易なイチゴの新品種の育成に取り組み、15年に「夢つづき」を育成した。

ただ「夢つづき」は、春季の気温上昇から開花が不安定となり、収量が低下する問題があるため、さらに新品種の育成に取り組んだ結果、「夢つづき2号」の育成に成功したもの。

特徴として▽春季にも安定して開花し、1株当たりの収量が「夢つづき」より多く、果実の重さは「夢つづき」と同等▽果実が円すい形で硬く、収穫作業性にも優れる▽色が明るく、加熱してもイチゴ特有の風味が残り、加工適正が高い││などがある。今後は産地への導入を進めながら、加工用イチゴの普及に取り組んでいく。