コロナ禍の正月風景

小田原蒲鉾3強の1社である「丸う田代」が10月2日に自己破産を申請した。小田原蒲鉾といえば首都圏の年末おせち商戦で圧倒的なブランド力を誇り、1本1千円以上の板付き蒲鉾をバンバン売っていく。されどコロナ禍で地元箱根のお土産店など臨時休業が続き今回の事態に至った。

▼今年は一般スーパーの練り製品は巣ごもり需要の恩恵を受けて緩やかにプラスが続いている。小田原メーカーも一般品を販売しているが、おせち売上げは年間の2~4割を占めるほど大きい。これを平準化したいのが長年のテーマ。おせち以外は箱根のお土産店の売上げが頼みだが、外出自粛の影響で観光業は大不振。かまぼこ屋にまで被害が及んだ格好だ。

▼これからおせち商戦もコロナ禍で迎える可能性が高い。すでに一部スーパーで正月三が日の休業が発表された。従業員の慰労など多忙を極めた今年の食品スーパーは一休みということだろう。

▼正月帰省も減少予想であり“巣ごもり正月”の家庭も増えるかもしれない。年末年始の風景を様変わりさせるほどコロナ影響の大きさを感じさせる。