みそ市場 具だくさんみそ汁を訴求 免疫力アップに最適の声も

全国味噌工業協同組合連合会によると、1~8月の生産量は前年比5・3%減の25万2千630t、出荷量2.7%減の25万392tとなった。

また、総務省の家計調査(二人以上の世帯、全国)によると、1~8月の支出金額は68円増の1千477円、購入数量は164g増の3千418gとなった。さらに、ある有力POSによると、1~8月のみそ、即席みそ汁はともに微増となり、即席みそ汁の伸びが若干大きかった。

海外輸出に目を向けると、今年1~8月は18.4%減の9千838tとなった。昨年までは年々増加してきたが、海外市場も今年はコロナの影響が大きい。

今年の春夏商戦は在宅率の上昇により、家庭用食品は全般的に動きが良かった。しかし、みそは生産・出荷ともに前年実績を割り、業界関係者は少なからず衝撃を受けている。片や総務省統計の支出金額や購入数量、有力POSの累計は悪くない。

SMを主戦場とする有力メーカーや即席みそ汁を持つ大手メーカーは内食化の追い風があった。ローカルで外食や給食、観光土産向けに強く、みそ以外の柱商品を持たない中小メーカーは厳しい状況が続いている。

今年はコロナ禍の影響もあり、すでに顕在化している健康ニーズがさらに高まっている。「免疫力」のワードもこれまで以上に注目されている。専門家は体の免疫力を高める腸内環境の整備、いわゆる腸活には発酵食品と食物繊維の組み合わせが効果的と指摘している。免疫力向上には野菜や茸、海藻などを具材にした具だくさんのみそ汁が最適だ。

手作り派には生みそ、コロナ禍で料理疲れした人には液状・顆粒みそなど簡便性を追求したニュータイプのみそがある。昨今は簡便な乾燥具材もバラエティー化が進んだ。食生活から健康の課題を解決したいというニーズに対して“免疫力アップ”をテーマにした売場企画を実施し、みその需要喚起につなげたい。