ハムギフト 中元は予想外の好調 歳暮へ調理食品やネット向け強化

日本ハム、伊藤ハムのハム大手2社は今年の中元商戦について、当初予想よりも高い数値で着地したことを明らかにした。内食化による自家需要、家族などへの贈答、健康志向型の商品が伸長したのが要因。これから迎える歳暮商戦も新型コロナで不透明な部分が多く予想しづらいが、中元で好調だった分野をさらに強化しながら、伸長するネット販売を意識した商品戦略に注力する。日本ハムの小村勝マーケティング推進部長、伊藤ハムの米田雅行常務加工食品事業本部長の話をまとめた。

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「EC映えする戦略を」日本ハム 小村部長

中元は前年を若干下回ったが、マーケットがどうなるか分からない中で、意外と健闘した。ギフト市場全体はカジュアルなものや、企業のノベルティなどが増え広がっている。通年ギフトをいかに運営するかが課題となっており、昨年からそれに対応したセンターを設け、普段からギフトのニーズに応えられる体制を整えた。

今年はコロナの中でネットのニーズが高まった。当社でも流通を通してECの売上げが伸びており、EC映えするようなパッケージなどネットに対応した戦略が必要になっている。

中元についてはもっと厳しい商戦になると見ていたが、意外に良かった。しかし、歳暮も同じ傾向が表れるのかは読み切れない。

「需要発掘に余地」伊藤ハム 米田常務

伊藤ハムのネット限定セット
伊藤ハムのネット限定セット

中元はセット数で前年比93%。百貨店が90%でSMが96%。当初は90%を切ることも想定し準備していた中で、コストダウンを図り収益性を担保することができた。予想した通りネットでの購入が大きく伸び、商品としては健康志向のものや自家需要の調理食品が伸長した。以前からの傾向でもあるが、コロナの中でこうした商品がさらに伸びた。

ハムソーは長期的に苦戦しているが、価値を伝えるための工夫の余地はまだあると中元で感じた。義理に引っ張られるものは減っているが、本当の意味で感謝を表すものは決して下がっていない。それを後押しすれば、中元や歳暮のタイミングでも需要の掘り起こしはまだできる。歳暮はネットの購入者をどう取り込むかが最大のポイントとなるだろう。